
トランプ大統領とラウンド中に話をしたローリー・マキロイ
ジェネシス招待の前に行われた記者会見でマキロイは、トランプ氏とのラウンド中にLIVゴルフに資金を提供しているサウジアラビアの公共投資基金(PIF)とPGAツアーとの協議が進行中であることを認め「僕自身も彼(トランプ氏)と良い話し合いができたと思う」と語った。
かつて、コロナパンデミックの対応についてトランプ氏を批判し、17年に一緒にゴルフをしたことを「後悔している。二度としない」と言った彼だが時は流れて状況は変わった。
男子ゴルフ界がPGAツアーとLIVゴルフで分かれ、世界のトッププレーヤーが一堂に介する機会は激減した。
「彼(トランプ氏)がLIVの形式(54ホール、ショットガンスタート)を好んでいないことがわかった。でもあなたは彼らのイベントを主催したことがあるじゃないか、と言うと彼は『そうだね。でもそれが(LIVを)気に入ってるという意味じゃない』と答えた。だから僕は、トランプ氏はLIV側ではなく実はPGAツアー側にいると思う。そしてアメリカの大統領は多くのことができる。彼はヤセル(PIFのトップ)の上司に直接連絡を取ることだってできる。そんなことができる人は世界中探しても多くはない。だから、今後は彼がゴルフ界に良い影響をもたらしてくれることを期待しているんだ」(マキロイ)
中東に絶大な影響力を持つトランプ氏がゴルフ界に影響を与える存在であることは間違いなさそうだ。ちなみにマキロイは最後にこんなことも付け加えた。
「良い影響といえば、多くの選手がLIVに行ったけれど、正直に言って、PGAツアーに残った我々も恩恵を受けている。LIVがなければ優勝賞金6億円のシグネチャーイベントはできなかっただろうしね……」
※週刊ゴルフダイジェスト2025年3月11日号「バック9」より