
プレーオフで敗れた南アのアルドリック・ポトギーター(PHOTO/Getty Images)
特筆すべきは優勝から3位までがコーンフェリーツアー(下部ツアー)から今季PGAツアーに昇格したルーキーだったこと。優勝したブライアン・キャンベルは16年の全米オープンでローアマに輝き鳴り物入りでツアーに参戦したがすぐにシードを落として下部ツアーでくすぶっていた。しかし31歳になった今年、PGAツアーに復帰して4戦目で念願の初優勝を飾った。
プレーオフで敗れたアルドリック・ポトギーターは南アフリカ出身の20歳。22年の全英アマで史上2番目の年少記録(17歳)で優勝。一昨年プロ転向すると昨年1月バハマで開催されたコーンフェリーツアーを史上最年少の19歳133日で制している。
3位に入ったアイゼイア・サリンダはスタンフォード大出身。チームメイトのマーベリック・マクニーリーはすでに昨季PGAツアー1勝を挙げておりライバルの活躍に刺激を受けた。「今回は1打足りなかったけれどここで戦える自信がついた」と闘志を燃やす。
ポイントランク1位で昇格したマット・マッカーティも注目の一人。今季はまだ結果が出ていないが昨季コーンフェリーで年間3勝を挙げてシーズン中に昇格決定。10月にはフェデックスカップ・フォールのブラックデザート選手権でツアー初優勝。開幕戦のザ・セントリーにも出場した。世界ランクは56位である。
他にも昨季トップ10入り9回のマックス・マッグリービーやスウェーデン出身でラドビッグ・アバーグを追う存在のティム・ワイディング、タイガーのアパレルブランド『サンデーレッド』のアンバサダー、カール・ビリップスらルーキーは粒揃い。
僅差での予選落ちが続いているコーンフェリー出身の大西魁斗、Qスクールで出場権をつかんだ金谷拓実、欧州ルートで参戦の星野陸也も噛み合えば優勝を狙える実力者。ルーキーにエールを送りたい。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年3月18日号「バック9」より