ここ最近、国内外・男女を問わずツアーで増えているのが長尺パター。そしてその使用者の多くが結果を出している。パットに悩むゴルファーなら試してみたくなるが、どうやって打てばいいのかわからない……そんな人のために、週刊ゴルフダイジェスト3月18日号では長尺パターの“手引き”を紹介している。「みんゴル」では2回に分けてお伝えしよう。【2回中1回目】
画像: “長尺パター”が50代以上におすすめな理由とは?【長尺パターはどう構えて、どう打つ?①】

解説/武田登行プロ
豊富なアマチュアの指導経験を持ち、理論的なレッスンには定評があるスウィング研究家。松原ゴルフアカデミーのヘッドプロ

ツアーでも長尺パターが増えている!

昨年のステップ・アップ・ツアー「山陽新聞レディースカップ」の最終日、木下彩は12個のバーディを奪い、54Hと18Hの最少ストローク、1R最多バーディなどのツアー記録を更新し優勝を果たしたが、その手に握られていたのは長尺パター。

画像: 木下彩 昨年の山陽新聞レディース最終日に12バーディ!「60」の新記録で優勝

木下彩 昨年の山陽新聞レディース最終日に12バーディ!「60」の新記録で優勝

また米女子ツアーの今季第2戦「ファウンダーズカップ」で優勝したイェリミ・ノも長尺パターの使い手だ。

画像: 堀琴音(左)、イェリミ・ノ(右)

堀琴音(左)イェリミ・ノ(右)

PGAツアーではアダム・スコットが使用しているのはよく知られているが、23年にはルーカス・グローバーが長尺パターに変更していきなり2連勝を飾っている。

画像: ウィル・ザラトリス(左)、長尺パターに変更して23年に2週連続優勝ルーカス・グローバー(右)

ウィル・ザラトリス(左)、長尺パターに変更して23年に2週連続優勝ルーカス・グローバー(右)

期待の若手レフティ、アクシャイ・バティアやケガから復帰したウィル・ザラトリス、韓国勢のアン・ビョンフン、キム・シウーも長尺パターを使用中。

画像: アダム・スコット(左)、アクシャイ・バティア(右)

アダム・スコット(左)アクシャイ・バティア(右)

以前は長尺パターといえば、腰痛に悩むシニア選手や、イップスになったプロが使用するというイメージがあったが、最近は若手の使用者も増えているのだ。

「長尺パターには多くのメリットがあるので、一般のゴルファーにもオススメです」と言うのはツアー経験もある武田登行プロだ。

「パットが入らないという人は、ストローク中に軸がブレて、過度にハンドファーストでインパクトを迎えたりする人が多いんです。でも長尺パターの場合、長くて重いクラブなので軸がブレると打てません。必然的に軸をブラさずに、パターの慣性を利用したゆったりとしたリズムで打つようになるので、打ち急ぎや打ち損じのミスを抑えることができます。
 
入射角も浅くなりインパクトが安定し、転がりが一定になるメリットも大きい。さらに腰への負担も軽くなるので、50代以上のゴルファーにはとくにオススメしたいですね。ただ使い方にコツがあるので、それを覚える必要はあります」

長尺パターのメリット

メリット① 軸がブレず慣性を利用して打てる

長尺パターは長く重いので軸が固定され、リズムもゆっくりになり打ち急ぐこともない。自然にパターの慣性を利用したストロークに。

画像: 打ち急がなくなる

打ち急がなくなる

メリット② 入射角が浅くなるのでインパクトが安定する

パターが長くなると自然に入射角が浅くなる。インパクトロフトが安定するので、転がりが一定になり、距離感も出しやすくなる。

画像: インパクトロフトが一定になる

インパクトロフトが一定になる

メリット③ 視点が高くなるので距離感をつかみやすい

アドレス時に、通常のパターで構えるよりも視点を高くすることができるので、カップまでの距離感をつかみやすくなる。

画像: 距離感が合わせやすい

距離感が合わせやすい

メリット④ 前傾角が浅くなるので腰への負担が軽くなる

パットは前傾角が深くなりがちで、長時間練習をすると腰痛などの原因に。長尺パターであれば前傾が浅いので腰への負担を減らせる。

画像: 腰が痛くない!

腰が痛くない!

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PHOTO/Shinji Osawa、Getty Images THANKS/松原ゴルフガーデン

週刊ゴルフダイジェスト3月18日号「長尺パターはどう構えて、どう打つの?」より一部抜粋

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