
キャロウェイと再契約したジョン・ラーム
キャロウェイの顔であったフィル・ミケルソンが、PGAツアーを批判して、LIVゴルフに移籍した最初の一人となった際、クラブ契約が打ち切られた。
PGAツアーからの圧力があったのかどうかは定かではないが、後に続く移籍組もメーカーの契約選手から外された。
ラームにしても「私は過去4年間、キャロウェイのクラブで自分のキャリアのなかで最高のゴルフをしてきた」と本人が語るように、2021年にキャロウェイと契約し、移籍後も同社のクラブを使用し続けていたが、「キャロウェイとの関係をこれで強化でき、さらに自分のチームのレジオン13にまで広げることができたことを非常に嬉しく思っている」ということになる。
「私たちはトッププレーヤーが競技する場所ならどこでもクラブリーダーになるつもりだ。今、ラームや彼のチームとの関係を強固にすることで、彼の並外れた才能をもって、世界のゴルフファンを魅了し、興奮させることになるだろう」とキャロウェイのチップ・ブリュワーCEOは、同社のサイトで語っている。
もっとも、ラームのチーム全員がキャロウェイを使用しているわけではなく、ティレル・ハットンが使用しているのは主にピン。要はキャプテンのラームとの契約がキャロウェイの狙いだったと言える。
契約の金額や期間は明らかにされていないが、これで試合会場などでのセッティングを含め、メーカーからの手厚いサービスが受けられることになる。
「後の者が先になり、先の者が後になる」とは聖書の言葉だが、最後にLIVに移籍してキャプテンとなったラーム。先にLIVに移籍した選手やチームにも、これで続々クラブメーカーのスポンサーがつくことになるのかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年4月1日号「バック9」より