個人戦最後のLIVシカゴで今季2勝目を挙げ、年間チャンピオンに輝いたジョン・ラームが欠場し、彼が率いるレギオンXⅢは4位に終わった。優勝はキャメロン・スミス率いるリッパーGC。
4人のオージーが混戦を制しつかんだ勝利に、「本当に素晴らしい。チームメイトはゴルファーとしてだけでなく、人間性も最高。頼れる仲間がいてよかった」とスミスは大興奮。
一行はフロリダに戻り、“マッドマンデー(イカれた月曜日=盛大な祝賀会)”を開いた。
優勝には届かなかったものの、番狂わせを演じたのは香妻陣一朗が在籍するアイアンヘッズ(ケビン・ナがキャプテン)。
13チーム中最下位となる13シードからスタートし、団体戦でミラクルを連発。準決勝で第1シードのデシャンボー率いるクラッシャーズを撃破して2位タイに入り、およそ10億円を獲得した。
今季チーム戦がクローズアップされたのは、リッパーGCがプレーオフで勝った豪アデレード大会。
10万人近いギャラリーが押し寄せ、選手たちは口々に「メジャーどころではない盛り上がりだった」と大喜び。PGAツアーと一線を画すプレースタイルが「受け入れられた」とLIVサイドは自信を深めた。
個人戦では3億ドル(約430億円)の移籍金でLIVに移籍したラームが注目されたが、シーズン終盤のLIVゴルフUKでようやく初勝利。
ここでエンジンがかかったか、続くグリーンブライヤー大会で準優勝し、さらに個人戦最終となるシカゴ大会でも優勝。これによりポイントランクが1位となり、賞金のほかに1800万ドル(約26億円)のボーナスを獲得。獲得賞金は総額51億円に達した。
賞金ランク2位は序盤に2勝したホアキン・ニーマンで、ボーナスを加算した総額は約36億円。3位はセルヒオ・ガルシア、ブルックス・ケプカは5位だった。香妻陣一朗は45位で約3億円をゲット。
3年目もやはりバブル……。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月15日号「バック」より