初日5アンダーで首位発進 !

初日6バーディー、1ボギーと好スタートをみせた青木瀬令奈
青木瀬令奈の初日は6バーディ1ボギーのゴルフ。1~3番ホールを無難にパーで乗り切った4番(523Y・P5)。3Wで放った2打目は残り94ヤードに、続く3打目をPWで1.5mにつけ、楽々バーディとし勢いに乗ると、5番(383Y・P4)では残り140Yの2打目を8Iで1mに、6番(165Y・P3)は6UTで放ったティーショットが2mと、ショットのキレで3連続バーディを奪う。8番(184Y・P3)では風を読みながら正確なショットで再びバーディ。2位との差を突き放す。後半も12番(480Y・P5)、16番(360Y・P4)をバーディ。17番はボギーとするも、トータル67で初日を首位で終えた。
この結果を青木は「パー5の風の向きとか、エッジから5mに切ってあったピン位置とか、一瞬たりとも気が抜けるホールはなくて、ずっと集中力を切らさずにやっていました。また大西キャディが幼少期からラウンドしていたコースで『今日は任せて』と力強い言葉を貰っていたので、自分の印象と異なるマネジメントなどをすり合わせて、自信をもって打てたかなと思います。ただ以前怪我した足の痛みがまだ残っているので、様子を見ながらケアしていけたら良いかなと思います」と大西キャディとの信頼関係と、日々の努力が実った初日だった。
軟らかめのインサートで硬・速グリーンを攻略 !

今週火曜に変更した軟らかめインサートのスコッティキャメロン「スタジオセレクト カタリナ」
今週火曜の練習日から新しいパターに変更した青木だが、「インサートが変わったキャメロンが今週から女子ツアーで手渡されて、練習日に打った感触がすごく良かったのでそのまま使うことにしました。もともとキャメロンは打感が硬めなので、打った感じはとても良いんですけど、『あっ、ちょっと待って!』って感じでボールがグングン転がって行ってしまっていたので……。インサートを変えることで初速が抑えられてゆっくり転がってくれて、今週のグリーンに合うなと思いました。ちなみに、先々週のダイキンでは高麗に合う硬めのインサートを使って、芝目に影響されにくく強い転がりでうまくハマりました。琉球で使うパターはいつも決めているんです」とショートゲームが得意な青木らしいこだわりが感じられた。

今週用に変更したNEW「スコッティキャメロン スタジオセレクト」(撮影/姉崎正)
青木が使用する新しいパターについて、キャディを務める大西コーチは「グリーンの芝質と言いますか、結構特殊だと思っていて、今週用にパターを変えて臨みました。フェース面が『SCS(スタジオカーボンスチール)』という軟らかいインサートで、それがハマった感じがします。パターからリズムが作れた結果、ショートゲームも良い感じで18ホールを終えることが出来ました。今日唯一のボギーとなった17番は、完璧なアプローチと完璧なパッティングでしたけど結果的に入らなかっただけでしたので、本人も気にすることなく、良いゴルフが出来ていたと思います。全体的にシビアなホールですぐボギーになるので、あと2日間も気を引き締めていきたいです」と語った。
以前に怪我をした足の状態を庇いながらではあるが、首位スタートを切った青木瀬令奈の週末に期待したい。