ゴルフ場でちょっとだけ威張りたいイイ人パパに!

マイナーチェンジした新型ソリオバンディット
人間むやみにナメられたくはないものです。特別威張りたくなくとも、愛車を品定めされ「なんだこんなもんか」と思われるのはシャクな話。いまだ「クルマヒエラルキー」は日本にあって、コンパクトカーや大人しめ顔のワゴンは舐められがち。家族想いのパパほどそんな理不尽にあうので何とかしてあげたいのです。
そこで朗報! 両側スライドドア付きで室内が広く、ゴルフ場でも舐められないワゴンが登場しました。それがマイナーチェンジした新型ソリオバンディット。
そもそもホンダN-BOXのような両側スライドドア付き軽を5ナンバー化したようなクルマで、全長4m以下で全幅1.7m切りのコンパクトボディでありつつ、全高1.7m超えのサイズで室内は広々。大人5人が十分座れて、ラゲッジも使いやすい超万能カーなのです。
今まで顔はシンプル&クリーンで押し出し弱め。特にゴルフ場ではイイ人っぽく遠慮がちに見えるのが難点でした。
ところが今回マイナーチェンジを受けた4代目ソリオの、それもワイルド版のソリオバンディットは違います。かつてないギラギラメッキの縦溝大型グリルを初採用。これが「お前はアルファードかエスクァイアか」と呼びたくなるド迫力なのです。これなら高級ゴルフ場に行っても引け目は感じません。
それどころかマイチェンとは思えない性能アップも敢行。まず凄いのはパワートレインで最新スイフトに投入した低燃費型の1.2ℓ直3マイルドハイブリッド。ピークパワー&トルクこそ82ps&108Nmと落ちていますが、3気筒化で低回転域トルクが増して速さは上々。モード燃費も最良19km/ℓ台から22km/ℓまでジャンプアップ!
加えて先進安全装備も最新式のデュアルセンサーサポートⅡへと進化。おかげで追従オートクルーズの精度が増した上、レーンキープアシストはできるし、電動パーキング付きを選べばオートクルーズ時の完全停止保持も可能。まさにフルモデルチェンジ級の改良でしょう。
肝心のラゲッジスペースも一見狭めですが、ゴルフバッグの手前平置きができ、縦に3個積める上、リアシートスライドを使えば2弾×2列で4個積みも可能。こんなに使えて便利なクルマが、押しまで強くなるなんて……。こんな万能ファミリーカーが今まであったでしょうか?
小沢コージのラゲッジテスト! 「スズキ ソリオ バンディット編」
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youtu.be撮影車種/スズキ ソリオ バンディット HYBRID MV
全長×全幅×全高/3810×1645×1745mm
メーカー希望小売価格/235万8400円~
撮影/三浦孝明
撮影協力/加茂ゴルフ倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト2025年4月8日号「只今コージ中」より