コブラが起点で「スリーブ革命」が起こるかもしれない
GD LSモデルとか、ウェイトの付け方とか、テクノロジー的に「コブラ」が走っている部分もあって、今人気のメーカーが追随していることもある?
長谷部 今回はスリーブですよね。「コブラ」はスリーブで新しいチャレンジをしてきました。スリーブって何十年も変えてないブランドがたくさんあります。「テーラーメイド」も「キャロウェイ」も基本的な構造を大きく変えていません。コブラが変えてきたことはすごいチャレンジだと思います。
今年は各社フィッティングが注目されるなかで、細かい調整ができる優位性がどこまで伝わるか。「コブラのパフォーマンスならもっとお客様とマッチさせることができるよ」ということがひとつのアピールポイントだと思うんですよ。
低重心なのはわかる、慣性モーメントが大きいのもわかる。「テーラーメイド」ですら、重心を前と後ろに変えてスタンダードタイプでも重心浅くできますよ、LSみたいになりますよっていうことを言っているのと同じように、新スリーブでロフトを調整すればいい弾道になりますよという点は、コブラが一歩先を走っているように思います。
GD スリーブもほぼほぼ10年以上変わってない。そうなるとユーザーは「もうちょっとこうなればいいな」と感じ始めている。シャフトの向きが変わっちゃうとか、フェースの向きが変わっちゃうとか。使い勝手の悪さは少なからずあります。その中でコブラが今回出してきた“33通りのチューニング”ができる構造は、カチャカチャに革命を起こす可能性も今後出てきますね。
長谷部 自分なんかすぐトライしてみたいほうですし、その日のコンディションで球の高さが違うとなれば、2、3発打ってすぐ変えてみたくなるほうなので、この機能は楽しみですよね。
GD 個体差がクラブにあったとすると、個体差に対しての対応みたいなものもこれだったらカバーしちゃいますよね。
長谷部 公差内に入っているヘッドだったら、ある程度自分のスペックに調整できちゃうのではないかなという気がしますよね。ライ、ロフト、この辺の組み合わせってまだ精密とは言えないので、もっとメジャーなブランドでもその辺が細かく調整できるといいですよね。
GD もしかすると今人気のメーカーも一生懸命開発に走っている可能性もありますよね。
長谷部 今のスリーブの隙間というか、ひと目盛りズラしたときの差が大きい所をなんとかしようと思っているかもしれませんね。
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