
16番グリーンで右のバンカーから練習をする松山。グリーン上のピンのほか、3カ所に白いマーカーを置いて練習を行っていた
初日を翌日に控えた水曜日。松山英樹は日の出前から会場入りし、7時半過ぎにはコースに出て、イン9ホールをラウンドした。その際、カップの位置とは別の場所に、早藤将太キャディが本番で想定されるピン位置、数カ所にマーカーを置き、打つ場所を変えずにアプローチやパッティングの練習をしていた。
同一会場で開催される歴史ある大会には、伝統的なピンポジションがある。マスターズだと、最終日の12番パー3ではグリーン右手前、最終日18番パー4はグリーン左手前など、曜日ごとに必ずと言っていいほどよく切られる、“名物ポジション”が存在する。出場経験が多い選手やキャディであれば、その想定位置を熟知。さらにそのホールで「打ってはいけない場所(そこに打つとボギー以上が想定される場所)」も理解しているので、おのずと短時間に実のある練習が可能になる。
世界のトップ選手のみが招待され、出場できるマスターズとはいえ、初出場での優勝が、全員が初出場の第1回大会(優勝はホートン・スミス)を除けば、第2回大会のジーン・サラゼン、1979年大会のファジー・ゼラーの2人だけ。どれだけ経験者に有利な大会かがわかるだろう。
写真Aは昨年大会の3日目、写真Bは最終日のピンポジションだ。
写真A/2024年3日目のピンポジション。昨年タイガーは16番パー3で3パットを要するなど、14~17番で4連続ボギーを叩くなど、スコアを大きく崩した

写真B/2024年最終日のピンポジション。18番は、やはり例年通り左手前にピンが切られていた
今年のピンポジションは試合前にゴルフダイジェスト社の公式インスタグラムに掲載するので、テレビ観戦前にぜひ確認を!
マスターズのピンポジションを掲載するゴルフダイジェスト社の公式インスタグラムはこちら
※2025年4月10日14時45分、一部加筆修正しました。