「ソフトスパイク」と「スパイクレス」、シーズンインに合わせてゴルフシューズの新調を検討している人にとっては、どちらにすればいいのか悩むところ。週刊ゴルフダイジェスト4月22日号ではソフトスパイクとスパイクレスの比較テストを実施した。「みんゴル」では2回に分けてご紹介。【2回中2回目】
 
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画像: 【シューズのソール問題②】ソフトスパイクとスパイクレス、それぞれの強みは? シチュエーション別で比較テスト!

解説/小林大介プロ
日夜、世界のトッププロのスウィングを研究し、アマチュアへの指導経験も豊富。湘南衣笠ゴルフ所属

ここでは、小林プロに実際にラウンドしながら3つのタイプのシューズを試してもらった。取材当日は小雨がぱらつき、絶好の試し履き日和となった。まずは、ティーイングエリアのドライバーショットで3つのシューズを試してもらった。

今回試したシューズ

画像: ソフトスパイク ニューバランス「フレッシュフォームX2500 V4」 価格:2万7500円 ●ツアーでも人気上昇中のモデル

ソフトスパイク
ニューバランス「フレッシュフォームX2500 V4」
価格:2万7500円
●ツアーでも人気上昇中のモデル

プーマ
「シャドウキャットニトロ ディスク」
価格:1万9800円
●飛距離に特化したスパイクレス

画像: アディダス 「スタンスミスゴルフ」 価格:1万9800円 ●定番スニーカーのゴルフシューズ

アディダス
「スタンスミスゴルフ」
価格:1万9800円
●定番スニーカーのゴルフシューズ

「基本的にどれもグリップ力があります。最近のシューズのグリップ性能の高さを強く感じまし
た。機能型スパイクレスのこのモデルは飛距離アップを謳っていることがよく理解できます。また、スニーカー型のスパイクレスのグリップ性能は正直期待していませんでしたが、小雨程度なら他の2
つと全く遜色ないです。プロがツアーの試合で履くのも理解できます。濡れた芝でフルショットして
も滑ることはないです」

続いて、左足下がりのフェアウェイで試してもらった。
「この場面では左足寄りに体重がかかることが多いと思いますが、機能型スパイクレスの左足の外側
のグリップ性能が優れていて、安心して左足に体重をかけてショットすることができました。また、
インパクト直後の右足内側の地面反力を有効活用できる感覚もありました」

左足上がりのフェアウェイではどうだろうか。
「インパクトからフィニッシュにかけての、右足のグリップ力はソフトスパイクが良かったです。右
足の母趾球から親指にかけて引っかかってくれる感覚がありました」

続いて、今回の企画で一番ハードな状況のつま先下がりのラフでのショットではどうだろうか。
「両足のつま先側に強い圧力がかかりますが、どれも強いグリップを感じました。特にフルショッ
トをした際のソフトスパイクのグリップ力と体重が前のめりになったときのクッション性が良かった
です。ソフトスパイクでも足に負担がかかることはなかったです。強い負荷がかかる場面でもグリッ
プ力とクッション性が両立されていて、競技志向のゴルファーにはソフトスパイクの選択で間違いな
いでしょう」

最後にフェアウェイバンカーでも試してもらった。
「基本的にどのシューズもグリップ性能は高かったです。特に、スニーカー型のスパイクレスはほか
の2つに比べてバンカーの砂を感じやすかったです。私自身、このタイプのシューズを履いたことが
なかったので、新しい感覚でした」

ひとつのスリップが命取りになる競技ゴルファーには、あらゆる場面で強いグリップ力を誇るソフ
トスパイクをおすすめしたい。スニーカー型スパイクレスもラウンドで使用しても十分なグリップ力
があるので、ファッション性重視のゴルファーにはおすすめだ。

フェアウェイ/ラフ/バンカー……シチュエーション別詳細レビュー

ティーイングエリア
「スパイクレスのグリップ力に驚きました」(小林プロ・以下同)
小林プロにはフルショットで試してもらった。ソフトスパイクはもちろん、機能型、スニーカー型スパイクレスのグリップ力にも驚いていた。特に、小林プロも今まで履いたことがなかったというスニーカー型のグリップ力は“嬉しい誤算”だったようだ。一番負荷がかかる切り返しの場面でもどれもストレスなくフルショットできていた。

画像: グリップ力抜群

グリップ力抜群

左足下がりのフェアウェイ
「機能型スパイクレスのグリップ力を強く感じた」
3つともに小雨の左足下がりでも全く支障はないグリップ力を誇るが、機能型スパイクレスの左に体重がかかった際の小指側のグリップに「食い付いて離れない感覚」があったと小林プロ。また、左足がしっかり固定されながらも、インパクト直後の右足の親指側のグリップも優秀で、右足の踏み込みをアシストしてくれた。

画像: 右の足の踏み込みをアシストしてくれた

右の足の踏み込みをアシストしてくれた

左足上がりのフェアウェイ
「右足の踏ん張りがソフトスパイクなら利きます」
小林プロが以前にラウンドで滑ったことがあるという、左足上がりのフェアウェイだが、今回はどのシューズもスリップすることはなかった。特に、ソフトスパイクを履いたショットでは、インパクト後の右足の親指から母趾球に残るグリップ力が強く、安心して振り抜くことができたという。

画像: いちばんスリップしなかった

いちばんスリップしなかった

つま先下がりのラフ
「ソフトスパイクならフルショットでも大丈夫」
今回の比較で一番滑りやすいハードな状況であるつま先下がりのラフでは、ソフトスパイクのグリップ性能とクッション性が一枚上手だったようだ。しっかり足元をホールドするグリップ性能はもちろん、足首やヒザに負荷がかかるこの場面でもクッション性の高さが安心感を与えてくれる。

画像: グリップ性能に加えクッション性も抜群

グリップ性能に加えクッション性も抜群

フェアウェイバンカー
「どれもグリップ力は十分。スニーカー型は砂の感じがわかる」
どのシューズも高いグリップ性能を発揮したが、スニーカー型のスパイクレスがバンカーで砂質を感じやすいことが判明。この日は小雨の影響を受けたバンカーだが、唯一足裏で“ジャリジャリ”する感覚を覚えた。他の2つに比べ、クッション機能に劣るスニーカー型だが、より敏感に地面を感じることがわかった。

画像: 足の感覚が研ぎ澄まされた

足の感覚が研ぎ澄まされた

意外な発見!
「スニーカー型スパイクレスはとても傾斜を感じやすいです」

スニーカー型スパイクレスはソールが比較的硬めで、バンカーでも砂の状態を感じやすくグリーン上でも傾斜を足裏で感じることができた。グリーン以外でも同様で、目視が難しい傾斜も足で感知でき、ミスの予防効果も期待できる。

画像: 足裏の感覚が良くなる

足裏の感覚が良くなる

PHOTO/ Yasuo Masuda
THANKS /葉山国際カンツリー倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト4月22日号「シューズのソール問題」より一部抜粋

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