「男性は白、女性は赤」。こんなティーの常識が、常識ではなくなるかもしれない。日本ゴルフ協会(JGA)は、4月2日付のJGAニュースで「ゴルフを愛する皆さまへ、“Tee It Forward"でもっと気軽にゴルフを楽しみませんか?」と提案。「女性は赤ティー、シニアは緑ティー、男性は白ティー」という従来の固定概念にとらわれないということを提唱した。
画像: 白ティーから打つのば当たり前でなくなる!?(写真はイメージ)

白ティーから打つのば当たり前でなくなる!?(写真はイメージ)

2011年に全米ゴルフ協会と全米プロゴルフ協会がこのキャンペーンを発表し、世界的に普及を進めている。具体的には、ドライバー飛距離に応じたティーイングエリアを設定し、その飛距離に見合った18ホールのヤーデージでのプレーを推奨。250Y→6200~6400Y/225Y→5800~6000Y/200Y→5200~5400Y/175Y→4400~4600Y/150Y→3500~3700Yとしている。

JGAに先んじて「Tee ItForward」を導入したのがアコーディア・ゴルフだ。同社は、多くの人にゴルフの楽しさや手軽さを伝え、誰もがプレーしやすいゴルフ環境の提供を目的に「カジュアルゴルフ」を推進してきた。

「昨年10月に運営する全172ゴルフ場でティーの呼称を統一(ブルー・ホワイト・グリーン・レッド)し、『ジェンダーレスティー』および『Tee It Forward』を推奨する内容を掲示しました」(アコーディア・ゴルフ広報部・皆川典子氏)

年齢や性別ではなく各々のレベルや飛距離に合わせてティーを選べるのが「ジェンダーレスティー」。同社ではドライバー飛距離の目安として「ブルー280Y前後/ホワイト240Y前後/グリーン200Y前後/レッド160Y前後」と設定した。

「積極的にグリーンやレッドティーをご使用いただくことで『スコアがよくなってうれしい』『リピートしたい』とのお声をいただいております。それに伴い、プレー進行が改善する傾向も見られています」(同広報)

大切なのは、ティーの色へのプライドではなく、長くプレーを楽しむこと。「Tee ItForward」はゴルファーに新たな価値観を訴える。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年4月29日号「バック9」より

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