4月13日(日)国立競技場で行われたサッカーJ1・町田ゼルビア vs 浦和レッズ。冷たい雨が降りしきる中、4万4363人の観衆が集まり、熱戦が繰り広げられた。試合は0-2でホームチームの町田が敗れたが、話の本筋はもちろん、そこではない。話は試合前さかのぼる。ホームチームのパートナー紹介が試合前にあるのがJリーグでは慣例で、いつものようにいくつかの企業名が列挙されていくなかで、突然、ゴルファーに馴染みのある名前が紹介された。「フォーティーン」だ。
画像: 今年4月からFC町田ゼルビアのシルバーパートナーとなったゴルフメーカー「フォーティーン」

今年4月からFC町田ゼルビアのシルバーパートナーとなったゴルフメーカー「フォーティーン」

オリジナルゴルフクラブ製造・販売、ゴルフクラブ設計を手掛ける「フォーティーン」。会社名はゴルフのルールでキャディバッグに入れられるクラブの最大本数14本に由来しており、「すべてのゴルファーにベストな14本を」という理念を持つ。伝説的なクラブデザイナーの故・竹林隆光氏が1981年に創業し、アーニー・エルスらが使用して人気となった中空アイアン『HI-858』や、強烈スピンで一世を風靡したウェッジ『MT-28』など、つねにエポックメイキングとしてクラブを生み出してきたメーカーだ。

ミズノやヨネックスといった、総合スポーツ用品メーカーならまだしも、ゴルフ専業メーカーが他スポーツのスポンサーになるのは珍しく、またフォーティーンの本社は群馬県高崎市にあるため、東京都町田市のサッカーチームにスポンサーしていることに驚いた。調べてみればわかるのだが、群馬にはJ2「ザスパ群馬」があり、Jクラブ側の視点に立つと、「地域社会と一体となったクラブづくりの義務」があるので、本社がある土地のJクラブのスポンサーをするほうがしっくりくるためだ。(もちろん、各企業が決めることであるのは重々承知しているが。)

珍しさや疑問に思ったので、上記を踏まえてフォーティーンに問い合わせてみたところ、「情報収集力がすごいですね!」とお褒めの言葉をもらいつつ、パートナー(シルバーパートナー)契約を締結した経緯を教えてくれた。

「最近、FC町田ゼルビアが参画しているサイバーエージェントグループの企業との付き合いが多くなり、グループとして応援しているFC町田ゼルビアを私達も一緒に応援したい、という思いがありました。また、偶然ですが、町田のアンバサダーを務めるクラブOBの太田宏介さんが弊社クラブを使っているという縁もあり、このたび、4月12日からシルバーパートナー契約を結ばせていただきました」

4月13日の試合は国立競技場開催とふだんとは異なる会場。ホームスタジアムである町田GIONスタジアムには、「フォーティーン」看板の設置があるのかを聞くと、「スタジアム看板はないのですが、国立競技場と同様に電光掲示板で紹介されます。そして、スタジアム看板の代わりといってはなんですが、FC町田ゼルビアのYouTubeでのコラボや選手やコーチスタッフなどのゴルフクラブ全般のサポート。またスポンサーや関係者を集めたゴルフコンペの開催などを企画中です」とのこと。

町田には、話に出た太田宏介さんだけでなく、パリオリンピックの日本代表だった藤尾翔太選手、仙頭啓矢選手など、ゴルフ好きが多い。なかでも、藤尾選手は町田の公式HPの選手紹介の欄に今年のプライベートの目標を「ゴルフのスコア70台出す」としているほど。また、23年のファンイベントでは「ゴルフ部」と題し、藤尾選手と当時所属していたポープ・ウィリアム選手とのパターゴルフ対決などもあったようだ。

FC町田ゼルビア・藤尾翔太選手はインスタグラムにスウィング動画を掲載

FC町田ゼルビアは23年にファンイベントでパターゴルフを実施

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今回のフォーティーンのパートナー契約により、FC町田ゼルビアの選手や関係者だけでなくファンもゴルフに触れ合う機会が増えるのではないか。ゴルファー人口の増加や「スポーツ文化のさらなる発展、そして社会全体にポジティブな価値を届ける活動」に期待したい。

フォーティーンってどんな会社? 創業者の竹林隆光氏とは?

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