44歳のジャスティン・ローズがマスターズ最終日10バーディの猛攻でローリー・マキロイとのプレーオフに進出。敗れはしたが彼のグッドルーザーぶりが世界中で話題になった。
画像: ゴルフファンに感動を与えた勝者マキロイと2位のローズ(PHOTO/Yoshihiro Iwamoto)

ゴルフファンに感動を与えた勝者マキロイと2位のローズ(PHOTO/Yoshihiro Iwamoto)

敗戦の瞬間、ローズはマキロイを抱きしめ「キミがこのグリーンでキャリアグランドスラムを達成するのを見届けられて本当に良かった。ゴルフ界にとって最高の記念すべき瞬間に立ち会えてうれしい」と語りかけた。すると「ヨーロッパ同士で(プレーオフが)できて良かった」とマキロイはしみじみ語り涙を流した。

17年にはやはり欧州の仲間セルヒオ・ガルシアとのプレーオフに敗れているが、マキロイは「ローズは偉大なチャンピオン(全米オープン覇者&リオ五輪金メダリスト)。キャリアを通して優雅なプレーを見せ続けてくれている。17年のプレーオフもよく覚えているし、オーガスタで素晴らしい成績を残してきたローズは良き友人なので同情する。願わくば彼にあと少しチャンスがあれば良かった」(マキロイ)。

ガルシアに敗れたときもローズは「メジャーに勝てないと言われてきた彼が重荷を下ろすことができたのがうれしい。彼の活躍を心から喜んでいます」とコメント。ガルシアとローズはともに同年代で「14歳の頃から一緒にゴルフをしてきた良きライバルだよ」(ローズ)。10代から注目されたガルシアはメジャー勝利を逃し続け無冠の時代が続いた。

「僕が全米オープンに勝ったときに彼はとても喜んでくれました。同世代にメジャー獲りで先を越されるのはつらい。だから彼の優勝が本当にうれしかった」(ローズ)

今回のマスターズでは72ホール目に6メートルのバーディを決め大歓声に包まれた。

「結果とは関係なく陶酔感に浸りました。この試合でいつかこういうシーンを演じたいと思ったことが実現できた。努力が報われた特別な瞬間でした」

17歳でプロデビューし21試合連続予選落ちの憂き目も味わった。昨年の全英オープンは出場権がなく予選会から出て本戦で2位に入った。不屈の闘志を持つグッドルーザーを心から称えたい。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年5月6日号「バック9」より

感動の渦に包まれた2025年マスターズ

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