今回はピンゴルフ『G440 アイアン』を紹介します。同シリーズのドライバーは深・低重心を実現したことによってお助け機能を持ちながらも、さらなる飛距離を追求しています。アイアンでも同じコンセプトを採用し、ヘッドのブレを抑え、飛びの性能も備わっているとのこと。クラブ設計家の松尾好員氏によれば「確かにドライバーのように、飛びとやさしさを持っている」と分析。同じ飛び系の『G730 アイアン』と比較しながら分析していきます。
画像: 【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/29.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/2万9700円(標準スチールシャフト1本あたり)※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/29.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/2万9700円(標準スチールシャフト1本あたり)※すべてメーカー公表値

『G440』は飛びだけでなくピンを狙っていける!

GD 今回はピンゴルフ『G440 アイアン』(以下、G440)を『G730 アイアン』(以下、G730)と比較しながら分析してもらいます。「ピン」の“Gシリーズアイアン”は、飛び系として知られていますが、どんな特徴のクラブなんでしょうか。

松尾 そうですね。フェースに弾きの良い素材が使われており、ロフト角もストロング設定になっているのが特徴です。さらに「ピン」の真骨頂である打点ズレに強いヘッド性能も兼ね備えています。

GD 『G730』と『G440』はともに「Gシリーズ」ですが、何が違うのでしょうか?

画像: 同じ飛び系アイアンだが、それぞれに異なる設計意図があるという

同じ飛び系アイアンだが、それぞれに異なる設計意図があるという

松尾 飛び系といわれるアイアンの特徴は、ロフトが通常よりも立てられており、ボールの初速を上げるために反発の良い素材が使われていることです。「Gシリーズ」もそれに当てはまります。
 
7番のロフトを比較すると『G730』が26.5度、『G440』が29.0度と2.5度の違いがあります。加えて『G730』と『G440』のフェースに使われている素材はステンレスと共通しています。
 
計算上ですがロフトが1度立つとキャリーで2〜3ヤード伸びると言われています。ストロングロフトと反発の良い素材を組み合わせて、飛距離性能を高めており、徹底的に飛びを追求しているのが『G730』ということが分かります。

画像: 『G730』はかなりロフトが立てられた設定になっていることから、飛距離性能に特化していると言える

『G730』はかなりロフトが立てられた設定になっていることから、飛距離性能に特化していると言える

GD 同じ飛び系でもロフト設計の違いがあるわけですね。では『G440』の特徴は何があるのでしょうか?

松尾 『G440』はタテ距離を合わせる意図を感じました。スイートスポットの高さ(基準値:20.5〜21.4ミリ)を比較すると、『G730』が24.0ミリと非常に高い値なのに対して、『G440』は21.9ミリと抑えられています。
 
『G730』のような強めのストロングロフトと非常に高いスイートスポットの組み合わせは、地面から打ってボールを上げるのはなかなか難しいです。一方で『G440』くらいの設定なら飛びを求めながら、ターゲットが狙えるバランスの取れたアイアンだと思います。

GD ピンゴルフ『G440アイアン』はどんなゴルファーにおすすめですか?

松尾 飛距離性能以外だと、重心距離が非常に長く、重心深度が深いです。この深く長い重心設計と関連するヘッドの慣性モーメント(基準値:2600〜2799g・㎠)が3111g・㎠と大きい値になっています。ドライバーと同様に左右、上下の打点のズレたミスヒットに強い性能です。
 
これらを踏まえると、お助け機能の力を借りながら、速い打球でグリーンを狙っていきたいゴルファーは試されてみるといいでしょう。

▶︎▶︎▶︎[次ページでは凄腕シングル松尾好員氏のピン『G440 アイアン』試打インプレッションを紹介!]()

This article is a sponsored article by
''.