7Iでロフト30度が市民権を得てきた今どきのアイアン事情。7Iで27度以下なんて……。「アイアンは飛ばすものじゃない」と”激飛び”を否定するゴルファーがいるのも事実。だけど、70%の力でラクに150Yを打てればスコアメイクもラクになる。また、打ち比べたら「激飛び=飛距離だけ」ではないこともわかり、もう手にしない理由はなさそうだ! 週刊ゴルフダイジェスト4月29日号ではアイアンを打ち比べを特集。「みんゴル」では2回に分けてご紹介。【2回中2回目】
 
▶【今どきの”激飛び”アイアンのメリット・デメリットとは?】

[試打方法]
球はプロV1xを使用。飛距離データはベスト5球の平均値。ヘッドスピードはドライバーで39m/s 想定(実際は31m/s)で試打

「PRGR03」は新時代の”激飛び”代表か⁉

勝又プロ、山﨑氏が特に印象深かったのが新作のプロギア03だった。「打感、スピン量、球の上がり、そして見た目のカッコ良さがピカイチです。ただ、上から打ち込めて、芯に当てるのが比較的上手な人向き。加齢で飛距離の落ちたアスリートゴルファー向けですね」(勝又)

“飛び”に“操作性”と“打感の良さ”を加えたNEW03
7Iでロフト26度ながら「狙える、ぶっ飛び系アイアン」と謳った03。ワイドソールながらもエッジとソール後方を削ることで抜けの良さをキープ。Oval Cavity Designにより、低深重心を実現した。5月16日発売予定。

総飛距離
[Y]
キャリー
[Y]
初速
[%]
打ち出し
[度]
弾道高さ
[Y]
スピン量
[rpm]
153.8139.447.015.319.74460
画像: 「ヒール部分は地面に接するので安定感する」(勝又)

「ヒール部分は地面に接するので安定感する」(勝又)

上から打ち込みたい4モデル

勝又プロと山﨑氏が上からハンドファーストで打つと真価を発揮するモデルに分類したのがこの4モデル。「この4モデルもさらに分類でき、打感重視ならT400。前進力があるのはインプレス。GelongDとEZONEは操作性が高く、弾道をコントロールしやすい」(山﨑)

タイトリストT400
「ヘッドが大きいのに抜けが良くて操作性が高い!」(勝又)

画像: 地面にはこの部分しか当たらない

地面にはこの部分しか当たらない

タイトリストのTシリーズで最もロフトが立っているT400。「7Iでロフト26度、そして大型ヘッドなのにソールの接地面積が小さくてしっかり振り抜けます。打感は軟らかめでドロー・フェードの打ち分けもしやすい。良い意味で裏切られます」(勝又)

総飛距離
[Y]
キャリー
[Y]
初速
[%]
打ち出し
[度]
弾道高さ
[Y]
スピン量
[rpm]
154.3139.247.815.020.54592
画像: ロフト(7I・PW)/26度・38度、ライ角(7I・PW)/63度・64度、長さ(7I試打シャフト)/37インチ、試打シャフト/N.S.PRO 880 AMC、素材/17-4ステンレス・タングステン ニッケル

ロフト(7I・PW)/26度・38度、ライ角(7I・PW)/63度・64度、長さ(7I試打シャフト)/37インチ、試打シャフト/N.S.PRO 880 AMC、素材/17-4ステンレス・タングステン ニッケル

ヤマハインプレスドライブスターTYPE-S
「ヘッドもシャフトも軽いのに顔と打感は上級者も満足できます」(山﨑)

画像: 激飛びにしてはやや小ぶりですね

激飛びにしてはやや小ぶりですね

2モデルあるインプレス・ドライブスターの中でタイプSはつかまりを抑えたモデルだ。「インプレスならではの軽さが魅力。自然にヘッドスピードが上がりますね。タイプSは小顔でソールの抜けも良いので、つかまり過ぎるのがイヤな人にオススメです」(山﨑)

総飛距離
[Y]
キャリー
[Y]
初速
[%]
打ち出し
[度]
弾道高さ
[Y]
スピン量
[rpm]
153.7141.946.415.218.94520
画像: ロフト(7I・PW)/25度・37度、ライ角(7I・PW)/61.75度・62.5度、長さ(7I試打シャフト)/38インチ、試打シャフト/ SPEEDER NX forYamaha M-425i (SR)、素材/X37(ステンレス)、タングステン

ロフト(7I・PW)/25度・37度、ライ角(7I・PW)/61.75度・62.5度、長さ(7I試打シャフト)/38インチ、試打シャフト/ SPEEDER NX forYamaha M-425i (SR)、素材/X37(ステンレス)、タングステン

フォーティーンGelongDIX-002
「操作性が高くアスリートがUTとして入れてもOK」(勝又)

画像: ポケットキャビティなデザイン

ポケットキャビティなデザイン

キャビティ形状ながらフェース内部に中空部を設けたハイパーキャビティ構造を採用したIX-002。
「反発力の高さとスイートエリアの広さをこの小ぶりなヘッドで実現しているのは中空ならでは。打感が軟らかく操作性も十分。プロも使える1本です」(勝又)

総飛距離
[Y]
キャリー
[Y]
初速
[%]
打ち出し
[度]
弾道高さ
[Y]
スピン量
[rpm]
150.9138.245.714.617.84170
画像: ロフト(7I・PW)/26度・38度、ライ角(7I・PW)/61度・62.5度、長さ(7I試打シャフト)/37.75インチ 、試打シャフト/FS-90i、素材/ 軟鉄S25C(ボディ)、ハイパーeメタル(フェース)

ロフト(7I・PW)/26度・38度、ライ角(7I・PW)/61度・62.5度、長さ(7I試打シャフト)/37.75インチ
、試打シャフト/FS-90i、素材/ 軟鉄S25C(ボディ)、ハイパーeメタル(フェース)

ヨネックスEZONE GT
「しっかり上から打ち込めばスピンも入る」(山﨑)

画像: 芯を食った時の打感が軟らかくて好き!

芯を食った時の打感が軟らかくて好き!

ボディにS45C軟鉄鍛造を使うことで、アスリートも満足できる打感に仕上げたEZONE GT。「ソールの接地面積が少なく、ラフでもしっかり抜けてくれそうな玄人向け。今回はスチールですが、カーボンシャフトにすれば、さらにやさしくなります」(山﨑)

総飛距離
[Y]
キャリー
[Y]
初速
[%]
打ち出し
[度]
弾道高さ
[Y]
スピン量
[rpm]
152.8139.646.715.219.24257
画像: ロフト(7I・PW)/25度・37度、ライ角(7I・PW)/61.5度・63度、長さ(7I試打シャフト)/38インチ、試打シャフト/N.S.PRO 850GH neo(S)、素材/ 軟鉄S45C(ボディ)、マイティマレージングプラス(フェース)

ロフト(7I・PW)/25度・37度、ライ角(7I・PW)/61.5度・63度、長さ(7I試打シャフト)/38インチ、試打シャフト/N.S.PRO 850GH neo(S)、素材/ 軟鉄S45C(ボディ)、マイティマレージングプラス(フェース)

払い打って激飛ぶ3モデル「これならスライサーも安心」(勝又)

最後に紹介する3モデルは、幅広ソールで払い打つスウィングに適している。グースネックでつかまりもよく、ヘッドが大きめなので安心してグリーンを狙える。

「つかまり重視のモデルでもだいぶ“いかにも激飛び”感は減っている」と山﨑氏は言う。

「前ページの4本はどちらかといえば、ヘッドスピードが下がってきた上級者向けのモデル。この3本は、やさしさに重きを置いていますが、構えた時の顔はまったく違和感はありません。それを強く思ったのがアドレス時にソール後方の出っ張りが見えないことです。以前の激飛びはソールが幅広な分、構えた時にソール後方がチラッと見えていた。気にならない人もいますが、やっぱり違和感を持つ人もいたのは事実。でも3モデルはその違和感がなく、スッと構えられます。それでいて多少のアーリーリリースでも球を拾ってくれるし、つかまりもいい。それで飛ぶわけですから、もう激飛びアイアンは無視できない存在になってきたと思います」(山﨑)

ヨネックスEZONE GT
「力がなくても軽さとつかまりの良さで満足のいく飛びに!」(勝又)

画像: タイプS よりソールが広くて安心感がある

タイプS よりソールが広くて安心感がある

フェース面上で最もたわむポイントを重心点と打点に近づけることで、高効率な反発性能を発揮。「スライサーでもしっかり球をつかまえてくれるし、スピン量も十分。打音は高めですが、打った感触はソフト。しっかり球がフェースに乗っている感触がわかります」(勝又)

総飛距離
[Y]
キャリー
[Y]
初速
[%]
打ち出し
[度]
弾道高さ
[Y]
スピン量
[rpm]
152.1140.245.415.620.94522
画像: ロフト(7I・PW)/25度・37度、ライ角(7I・PW)/61.75度・62.5度、長さ(7I試打シャフト)/38インチ、試打シャフト/SPEEDER NX for Yamaha M-425i(SR)、素材/X37ステンレス、タングステン

ロフト(7I・PW)/25度・37度、ライ角(7I・PW)/61.75度・62.5度、長さ(7I試打シャフト)/38インチ、試打シャフト/SPEEDER NX for Yamaha M-425i(SR)、素材/X37ステンレス、タングステン

ピンゴルフG730
「抜群のつかまり!球も上がるしやさしさがズバ抜けてる!」(山﨑)

画像: いかにもつかまりそうな顔

いかにもつかまりそうな顔

ピン史上最大の慣性モーメントを実現し、高弾道&やさしさに重きを置いたG730。「今回の試打モデルの中では、飛距離は抑えめですがその分、弾道の高さはピカイチ。つかまりがよく、打感もいいし高弾道。ヒール寄りにミスヒットしても真っすぐ飛ぶ!」(山﨑)

総飛距離
[Y]
キャリー
[Y]
初速
[%]
打ち出し
[度]
弾道高さ
[Y]
スピン量
[rpm]
151.7141.444.915.722.94426
画像: ロフト(7I・PW)/26.5度・40度、ライ角(7I・PW)/62度・64.1度、長さ(7I試打シャフト)/37インチ、試打シャフト/N.S.PRO 750GH neo (S)、素材/17-4ステンレス、タングステン

ロフト(7I・PW)/26.5度・40度、ライ角(7I・PW)/62度・64.1度、長さ(7I試打シャフト)/37インチ、試打シャフト/N.S.PRO 750GH neo (S)、素材/17-4ステンレス、タングステン

ブリヂストン245MAX
「前進力のあるヘッドと高弾道を発揮するシャフトのマッチングが◎」(勝又)

画像: シャフトでしっかり高さを出してます

シャフトでしっかり高さを出してます

ヘッドにカーボンやタングステン、振動吸収ラバーを使うことで、飛びと打感を高次元で両立。「ヘッドは初速と打感を追求している印象。そこに独自のカーボンシャフトを組み合わせることで十分な高さを出しています。つかまりもいいですね」(勝又)

総飛距離
[Y]
キャリー
[Y]
初速
[%]
打ち出し
[度]
弾道高さ
[Y]
スピン量
[rpm]
149.2137.245.716.321.14399
画像: ロフト(7I・PW)/27度・39度、ライ角(7I・PW)/62度・63.5度、長さ(7I試打シャフト)/37.5インチ、試打シャフト/VANQUISH BSi for MAX (S)、素材/メタルX37 CFRP、タングステン

ロフト(7I・PW)/27度・39度、ライ角(7I・PW)/62度・63.5度、長さ(7I試打シャフト)/37.5インチ、試打シャフト/VANQUISH BSi for MAX (S)、素材/メタルX37 CFRP、タングステン

UT代わりに1~2本入れるのも手

金谷拓実はi230の5Iに加え、G710の5Iも入れている。G710の5Iはロフト21.5度。UT代わりに入れているのだが、激飛びアイアンはこういった使い方もアリ!

画像: ➡金谷拓実はモデル違いの5番のアイアンを2本入れている

➡金谷拓実はモデル違いの5番のアイアンを2本入れている

PHOTO/Tomoya Nomura、Tadashi Anezaki
THANKS/StudioCGA

※週刊ゴルフダイジェスト4月29日号「アイアン打ち比べ」より一部抜粋

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