
アジアンツアー2日目、2番パー5でバーディを奪う香妻陣一朗
香妻陣一朗は昨年末、トレーニング中に腰を痛め、長いオフを過ごし、LIVゴルフ第6戦のメキシコシティ大会(4月25~27日)が今シーズンの開幕戦となった。初戦は21位とまずまずの成績を収め、翌週の同7戦の韓国大会(5月2~4日)では、7位タイ。わずか2試合で、23万ドル(約3300万円)と47.05万ドル(約6800万円)を稼ぎ、賞金は1億円を超えた。さすがサウジアラビア系資本が投資する高額賞金ツアーのLIVゴルフ。たった1打で賞金が大きく揺れ動くゴルフツアーだ。
たとえば、韓国大会の最終ホール。香妻はバーディなら2億、パーで上がっても1億2000万だった。結果はボギーを叩いて+5000万円を獲得できなかった。本人はポイントを稼いでランキングを上げることは考えても賞金のことなど考えてプレーしてはいない。ただ、数字(賞金額)だけを振り返ると、わずか1打で大きな違いとなる。優勝ではなく、6位でも1億を超えるのがLIVゴルフ。優勝したブライソン・デシャンボーは6億円近い賞金を手にするツアー規模だ。
香妻は「プロとして一番稼げるツアーだから」とLIVを戦う場に選んだ。世界のトッププレーヤーと競い合うことで「上手くなりたいという気持ちになる。もっと吸収したい」「(周りを)見てるともっと強くなりたいと思う」と、強くなれる環境があることもLIVで戦う理由だと話す。
デシャンボーやジョン・ラームら世界のトッププレーヤーとポイントと賞金で鎬を削る香妻。ポイントは現在11.8(36位)。昨年1年間で獲得した12.40に近い数字。25位から48位までに与えられる"準シード"(※オープンゾーン)相当で、来季もLIVゴルフで戦える位置にいる。
※LIVゴルフのオープンゾーン:24位までのロックゾーンは来シーズンのLIVゴルフリーグの出場権を獲得。24位~48位のオープンゾーンは、チームからトレードまたは放出の可能性を残す。49位以下はリーグから降格