ミニドライバー活用マニュアル 13.5度はFWとしても大活躍する!

試打・解説
加藤 颯プロ
50m/sを超えるヘッドスピードと高いショット精度を誇る。自他ともに認めるギア好きで、試打経験も豊富。オールデイゴルフ所属
ドライバーとFWの大きさ、長さの差を解消

14本のセッティングにいかにして組み込むべきか。その活用法を提案していこう
ミニドライバーを14本の中にどう組み込んだらいいかわからないという声を聞く。今回は2つの活用法を提案したい。
一つは、特定のコースやホール攻略のための〝スーパーサブ〞としての活用。右に行かせない、置きにいけるようになど、ウェイトを調整して入れるパターン。場合によっては、フルサイズのドライバーとチェンジするというケースもあるだろう。
もう一つはFWの代わりに入れるパターン。トミー・フリートウッドも実践するこの活用法を試打した加藤プロは推す。
「例えば3Wをティーショットの刻みで使いたい場合、急にヘッドが小さくなって違和感を覚える人も多いはずです。こういう違和感はミスにつながりやすいので極力排除したい。その点で、ミニドライバーは大きさも長さも飛距離もFWとの間を埋めるのにちょうどいいんです」
また「r7 クアッド・ミニドライバー」は、FWとしても活躍が期待できるという。
「前作に比べて、地面からのショットは明らかに打ちやすくなっています。ロフトが立っているのである程度のヘッドスピードは必要ですが、それでもフェースをバチッとボールに合わせていくだけで、楽に飛ばせる。3Wと比較しても、反発性能がいいからか気合を入れて振らなくても楽に飛ばせます」
3Wの代わりに入れるのであれば、ティーショットばかりでなく地面からのショットでもぜひ活用したいが、「r7クアッド ・ミニドライバー」ならその可能性が大きく広がる。他にもウェイトやロフト調整によって、使い方は自由自在。あなた流の「r7 クアッド・ミニドライバー」活用法を生み出してみてはどうだろう。
ミニドラをもっと武器にする本気の活用法
活用法1 “あのホール”用に調整した15本目(入れ替え用)のスーパーサブ

強いドッグレッグでコースなりに距離を稼ぎたいなど、特定のホール用に調整した“スーパーサブ”として活用。ティーショットの危険が多い狭いコースならドライバーとの交代もアリだ。
活用法2 飛距離も長さもFWとのギャップを埋めるドライバー

460ccのドライバー(45インチ超)と200ccに満たない5W(約42インチ)のギャップを埋めるのにピッタリ。ティーショットでのレイアップ(刻み)が格段にやりやすくなる。
打ってわかったr7 Quad MINI DRIVERの真価
性能が劇的に変化!1本持っておいて損はない
TEST1 11.5度でティーショット
基本強弾道だが、中でも11.5度の前重心は圧倒的。後方を重くすると弾道が安定、より実戦的に感じた。13.5度でも十分な飛距離。FWとしても使えるので個人的には13.5度がお薦め。


TEST1 試打結果

TEST2 13.5度で“直ドラ”ショット
フェースをボールにぶつける感じで打つだけで低めの強弾道で楽に飛距離を稼げる。ソール
形状の効果は高く、前作よりもかなり抜けが良くなっている。

TEST2 試打結果
TEST3 MAXドロー【ヒール側を重く】のウェイト調整※ティーアップ
もちろんスライサーにはピッタリ。またMAXドローは操作しやすいポジション。つかまるヘッドでつかまえたり、逃がしたり、球筋を作って攻めたい人にもいい。

赤丸が重いウェイト

TEST3 試打結果

赤丸が重いウェイト
TEST4 MAXフェード【トウ側を重く】のウェイト調整※ティーアップ
左を消せるのはもちろん、加えて大MOIドライバーとの重心的な流れがいいのがこのポジション。飛距離も出るし、安定感も高い。個人的にはこれを採用したい。

TEST4 試打結果
※ショットデータは3球以上打ったうちのベストボール(計測機器:EYE MINI)
※ボールはTP5xを使用