LPGAの第10代コミッショナーが決まった。これまでにはないハーバードビジネススクール出身のエリート、クレイグ・ケスラー氏(39)だ。
画像: クレイグ・ケスラー氏(LPGAの公式ホームページより)

クレイグ・ケスラー氏(LPGAの公式ホームページより)

昨年末にモリー・マルコー・サマーン女史が任期を残して突然のコミッショナー辞任を発表。これを受けて候補者選びは始まり、5月下旬にケスラー氏が選出され、正式に7月15日に就任となる。

しかしケスラー氏は「これは100日近くもレクチャーを受けてからスタートする仕事ではないと思う。あらゆる既成のものを取り除くときだ」と語り、早々に実質的なコミッショナーとして動き始めているようだ。

彼の目標は「誰もが参加しなければならない、乗り遅れない」と思えるようなLPGAの文化を育て上げることだとか。ケスラー氏は証券会社や大手小売り企業で成功を収めた後、3万人ものクラブプロを抱えるPGA・オブ・アメリカのCOO(最高執行責任者)に抜擢された。

PGAの会長などはクラブプロなどから選ばれるが、ケスラー氏は実務面でのトップ。先の全米プロでは、試合そのものはスコッティ・シェフラーの独走で今ひとつ盛り上がりに欠けたという声もあったが、ビジネスとしては大成功を収めたとスポーツビジネスジャーナルなどが伝えている。

なにしろ20万人ともされるギャラリーを集めただけでなく、1日1250ドルのホスピタリティのチケットを売りまくったほか、数々のスポンサーがホスピタリティテントなどを設置、これまでのメジャーの売り上げ記録(放映権料を除く)を塗り替えたとか。それを実質的に指揮したのがケスラー氏だ。

アメリカでは女子のスポーツの人気が高まっているなかで、スポンサーたちとの関係改善を含めて、LPGAを大きく発展させるのではないかと期待されている。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年6月17日号「バック9」より

世界のゴルフ界のコミッショナーたち

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