飛距離よりも方向性を重視したショット、いわゆる「ライン出し」をアイアンで打つ際に気を付けるべきポイントは? ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代に、イラストを交えて詳しく解説してもらおう。

ライン出しでショートゲーム強化!

120ヤードほどの距離をピンに近づけることができたらパーや、バーディチャンスにも繋がります!

そんなアイアンショットでボールを狙った方向へ、まっすぐ飛ばすショットがライン出しです。方向性重視のライン出しは全ての動きに通じるので、スウィングのレベルアップにも大変効果的なショットです。

画像: ライン出しを打つコツとは?

ライン出しを打つコツとは?

今回は、そんな方向性が安定するライン出しについてゴルフイラストレッスンで解説していきましょう!

ライン出しを打つコツその①ボールは右足よりに置こう!

イラストAのようにしっかり高さを出すフルスウィングと比べると、低いボールでまっすぐ打ち出したいライン出しでは、ボールポジションをボール一個分右にセットします。

画像: イラストA:通常よりボール一個分ほど右にボールをセットしよう。すると左足体重かつダウンブローになり、結果として低い打ち出しでスピンのかかったショットが打てる

イラストA:通常よりボール一個分ほど右にボールをセットしよう。すると左足体重かつダウンブローになり、結果として低い打ち出しでスピンのかかったショットが打てる

アドレスでは、ボールが右にあるので左足荷重になって正解です。左足荷重でスウィングするとクラブの最下点がボールの先になりますから、上から下に振り抜くダウンブローになります。

ダウンブローでインパクトを迎えることができると、クラブのロフトが立つと低い打ち出しとなります。低い打ち出しになると、ボールが転がりすぎてしまうのではないかと心配になってしまいますが、インパクトでロフトが立ってヒットすれば、フェースとボールの接地時間が長くなるのでスピンがかかりボールは止まってくれます。

ライン出しを打つコツその②右脇を締めよう!(ショルダーパッキング)

次はスウィングについてです。ライン出しの必須条件は右脇が締まったままスウィングを行います。右脇の締まりはとても大切で、右脇が開いてしまうと、手打ちの評価になってしまいます。こうなってしまうと、肩甲骨が体から離れてしまうので、力の入らない体勢になってしまうため力強くボールを押すことができなくなってしまうので注意が必要です。

そのためにもアドレスから右脇が締まった状態で構えましょう。イラストBのように右脇にアライメントスティックを挟んで右脇の締まった状態を作ります。このことをショルダーパッキングと呼んでいます。この状態のまま右手1本でクラブを持ち素振りを行い、右脇の締まりを習得しましょう。

画像: イラストB:右脇が開いてしまうと、狙った方向へボールを押し出せない。アライメントスティックなどを右脇に挟んで右手1本で素振りすることで、右脇が締まった状態で振る感覚がつかみやすい

イラストB:右脇が開いてしまうと、狙った方向へボールを押し出せない。アライメントスティックなどを右脇に挟んで右手1本で素振りすることで、右脇が締まった状態で振る感覚がつかみやすい

ダウンスウィングからインパクト、フォロースルーにかけても同様に右脇を締めたままスウィングを行います。手でボールを打ちにいってしまうと、右脇が開いてしまいアライメントスティックが落ちてしまいます。

そんな方は、イラストCのようにトップでできた手首の角度を変えず、ヒップターンでボールを打つようなイメージでスウィングを行いましょう。最後に左手を添えたら完成です。フォームに慣れたら、両手でクラブを持ってスウィングしてみましょう。

画像: イラストC:手先で打とうとすると右脇も開いてしまう。手首の角度をキープしながらヒップターンしてボールを打つイメージを持とう

イラストC:手先で打とうとすると右脇も開いてしまう。手首の角度をキープしながらヒップターンしてボールを打つイメージを持とう

非常に窮屈ですが、これがライン出しでボールをまっすぐ打ち出すことに欠かせないで重要なポイントになります。難易度高めですが、是非ライン出しにご興味のある方はチャレンジしてみてください!

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