地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

「体の負担も少なく、所有欲を満たせる組み合わせ」

連載62回目は本試打企画の11回目に掲載されている「ドット・ラインゴルフ」の寺本竜朗さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。フューチャーフォース「ED1 CB」アイアンがオススメとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。

寺本さんがフューチャーフォース「ED1 CB」の特徴を語る

「フューチャーフォースはまだ取り扱っている店舗が少なく、新しめのブランドです。ウッド系はやさしめのクラブが多いのですが、ヘッドはマッスルキャビティのように操作性を残したモデルとなっています。そしてシャフトは100g台のカーボンシャフトを挿し、肘や手首の負担を限りなく抑えつつもハードヒッターが扱えるスペックにしています。プレースタイルとしては、球を潰して打ちたい人や、飛びすぎないアイアンを求めている方にオススメで、先端剛性をかなり絞ったモデルなのでラフからの強振や鋭角なダウンブローでも心地よい振り抜きが特長です」

画像: フューチャーフォース『ED1 CB』(7番のロフト角は32度)×シャフトはクレイジー『DEAD I-100 stinger』

フューチャーフォース『ED1 CB』(7番のロフト角は32度)×シャフトはクレイジー『DEAD I-100 stinger』

「カーボンの100gは、スチールと比べて質量が多いので重たく感じます。よくあるダイナミックゴールドと比べると、実質重量は落ちますが、スチールに似た振り心地とカーボンシャフト特有の高弾道で、質量による重たさを感じることでリズム良くスウィングできると思います。そしてゴルフクラブをカスタムする方は『人と違う物を持ちたい』と考えている人も多いので、話のきっかけになるようなクラブを使われる方も多いですね」と寺本さん。カーボンシャフト挿入の際には、やや長く組み立てることでD3~D4程度バランスを出し、シャフトに仕事をさせるように組み立てることが多いという。

フューチャーフォース「ED1 CB」の印象を堀越プロに聞いた

「これは珍しいアイアンですね。この『フューチャーフォース』というブランドはゴルフ発祥と言われている英国発祥の新進気鋭のゴルフメーカーで、ヘッドのほかグリップやシャフト、そして車に使用されるホイールなどを製作しているブランドです。そしてラグジュアリーブランドのデザイナーを採用していることから、品質と見た目を両立させていて所有欲が満たせるデザインになっています」と堀越プロ。同社はすべての製品を単一の向上で製造することにより、高い品質とパフォーマンスを実現。

「シャフトはクレイジー『 DEAD I-100 stinger』と108gのカーボンシャフトを挿していますが、数字以上に重たく感じ、ハードヒッターに向けた組み合わせという印象を抱きます。スチールシャフトとの大きな違いはシャフトの質量が異なるため、同重量で比べると重く感じやすい傾向があります」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

●総飛距離/155.4Y
●着弾角/50.3度
●クラブスピード/36.6m/s
●打ち出し角/22.5度
●スピン量/6095rpm
※7番アイアン(32度)のデータ

「打った印象としては打感が素晴らしく、シャフトの先端剛性が抑えられているので暴れにくく、球が安定しています。着弾角が50度を超えていますが、先端剛性を抑えて安定性を出しつつもカーボンシャフト特有の設計自由度によって球が上がりやすく、かつ方向性も良くなっていますね。個人的にはやはり重たい印象がありますが、そのぶん体全体でスウィングする意識が強くなって球筋が安定しているのだと思います。打点ブレに関してもシャフトの先端剛性が強いので当たり負けしにくく、ある程度の打点ブレでも球を押してくれる感触があります」と同企画では初めて扱う重量級カーボンシャフトを評価。

総評

画像: 「振り心地は重たさを感じますが、飛距離、球の高さはかなり良いデータが出ていました」(堀越プロ)

「振り心地は重たさを感じますが、飛距離、球の高さはかなり良いデータが出ていました」(堀越プロ)

「今回のフューチャーフォース『ED1 CB』とクレイジー『CRAZY DEAD I-100 stinger』は、左に引っ掛けにくく、球の高さと安定性が特徴的な組み合わせでした。英国発祥の堅実な見た目と、最新技術が詰まったカーボンシャフトは、ギア好きには堪らないと思います。今回の組み合わせはハードヒッターにオススメですが、ヘッドスピードが落ちても重たいシャフトを好む方も多いので、重量感を変えずに、球が上がって距離も出るこのシャフトはおすすめできるのではないでしょうか」(堀越)

THANKS/クレアゴルフフィールド

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