キャロウェイ「エリート ♦♦♦ T」を試打！ 「さすがツアーモデル」という試打結果に【ガチ試打計測・動画あり】

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メーカー発表の製品特徴は、キャロウェイ『エリート ♦♦♦ T』のヘッドは450ccのコンパクトな洋ナシ型で、空気抵抗の削減と安心感のある見た目を同時に実現したヘッドシェイプが導入されている。つかまりを抑えた設計で、『エリート ♦♦♦ MAX』ドライバー以上にスピンが入るため、コンパクトではありながら、とても扱いやすいツアーモデルに仕上がっている。ヘッド後端に3カ所のウェイトポートが設置してあり、それぞれ、ドロー、ニュートラル、フェードのポジションになっていて、約13gのウェイトの装着場所を変更することで約20ヤードの左右幅の弾道調整が可能。名前のTはツアー（Tour）を意味しており、ロフトは9.0度、10.5度の2種類を用意、ということだ。

小島：　メッセージとしては450ccのコンパクトな洋ナシ型。スピンがトリプルダイヤシリーズ4種類の中で1番入るということ。バックフェース側に空いた3つの穴で、真ん中がニュートラルで、ヒール側に入れるとドローバイアス、トウ側に入れるとフェードになりますよということです。見た目の印象はどうですか。

癸生川：　メーカーが言う通りに洋ナシ型で、構えた時に、開いて右を向いている。トウも開いて見えるんだよね。実際はそこまで開いてないんだけど、トップラインの塗装の仕方によって開いて見えるんだと思う。

小島：　先を逃がしているように見えるということですね。その辺がトリプルダイヤというところなんでしょう。

癸生川：　グリップもスライスに入っているよね。

小島：　そうですね。キャロウェイさんのグリップにはバックラインが入っているんだけど、それ通りに構えるとまあまあ右を向きますね。

今回の試打クラブのスペックは、『エリート ♦♦♦ T』のロフト9度、シャフトが『TENSEI GREEN 60 for CALLAWAY（Flex S）』。使用ボールはタイトリスト『プロV1』。

では試打開始！

■HS45m/s前後で打ってみる

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●45.5m/s
ボール初速●67.6m/s
打ち出し角●12.2度
スピン量●2168rpm
降下角●30.8度
キャリー●244.2Y
飛距離●277.3Y
打ち出し方向●0.8度右
スピンアクシス●2.1度左
SIDE●0.9Y右

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●3ミリトウ
Vインパクト●3ミリ高

癸生川：　コレ、イイ感じじゃない。

小島：　イイ感じですよ。

癸生川：　コレ飛ぶよ。

小島：　（データを見て）まぁ……、程良く。

癸生川：　普通かぁ……。

小島：　いや、データとしては良い数字です。でもその数字よりも、実際に飛んでいる球は綺麗な飛び方でしたよね。

癸生川：　でもスピンが入るモデルだっていうけど、そんなに入り過ぎる感じではないよね。

小島：　（ロフト）9度だからですね。

癸生川：　あ、それか。

小島：　そう。9度だから、そこで訂正されるんですね。（10.5度ならスピンが）入るだろうけど、（9度だとまあ）そのくらいだなって感じになる。では、数字見ていきましょう。

小島プロのデータ分析

クラブスピードが45.5m/s、ボールスピードが67.6m/sですから、割合は良いですよね。ただ打ち出しの角度が12.2度でスピン量が2168rpmですので、球は低めです。それで落下の角度が30.8度ですから、これ以上（ヘッドスピードを）遅くしちゃうと恐らく落下の角度が30度を下回りますね。そこはやっぱりトリプルダイヤなんですよね。打ち出しで0.8度右に飛び出して、弾道はわずかに2・1度左に傾いている、きれいなドローですね。（癸生川プロが言うように）イイ感じですね。

■HS42m/s前後で打ってみる

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●42.6m/s
ボール初速●64.2m/s
打ち出し角●9.2度
スピン量●1812rpm
降下角●19.4度
キャリー●191.3Y
飛距離●239.8Y
打ち出し方向●2.1度右
スピンアクシス●8.2度左
SIDE●1.1Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●9ミリヒール
Vインパクト●0ミリ高低

小島：　（データを見て）そんなに低いか。

癸生川：　いや僕もビックリしたの。低いんだよ。言った通りだね。

小島：　そうですね。打点も、高さは真ん中なんですよ。でも、9ミリトウなんですが、それにしても低いですね。

癸生川：　低いよね。ツアーモデルだからかな。

小島プロのデータ分析

クラブスピードが42.6m/sでボールスピードが64.2m/sですから割合はメチャクチャいいです。フェースのAI設計でしっかり初速が出るようになっている、これは凄いと思います。ただ、打ち出しの高さが9.2度、スピン量が1812rpm、だから落下の角度が19.4度で20度下回ります。そうなるとキャリーが191.3ヤードです。下が硬いPGAツアーを想定して239.8ヤードまでいくとなっているけど、実際はそこまでは転がらないでしょう。打ち出しは2.1度右に飛び出して、その後8.2度左に傾いて、1.1ヤード左に着弾した。ほぼ曲がっていない弾道です。

クラブスピード45m/s前後と42m/s前後で試打をした結果、キャロウェイ『エリート ♦♦♦ T』の適正スピード帯を、小島プロは「45m/s前後です」とした。

結論

今回試打をした、キャロウェイ『エリート ♦♦♦ T』のクラブ特性やインプレッションに関する二人の結論は。

癸生川：　一番は『顔』かなと思っています。洋ナシ型で、ほんとに玄人が好むような顔で操作性のある顔で、つかまり過ぎない。コレに尽きるかなと思います。

小島：　癸生川プロが仰るように、ツアーのフォルムというか、コンパクトで構えやすいフォルムでありながらスピンが入ってくれるので、そういう意味では10.5度なんかは多くの人は試す価値があると思います。

みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では、キャロウェイ『エリート ♦♦♦ T』のヘッド後端にある「ドローポジション」と「フェードポジション」にウェイトを置いた時の弾道の違いなどを検証している。より詳しく知りたいという人は、そちらもぜひご視聴を。

[▶▶▶試打動画をチェック！]()

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