
古江彩佳が2023年からコツコツ続ける「ツアーNO.1の記録」とは?
それが、「2023年から今までの60台の回数」というもので、古江選手が約2年半で積み上げた60台のラウンドの数、実に98ラウンド。
2位のジーノ・ティティクルが93ラウンド、世界ランク1位のネリー・コルダが91ラウンドで続いています。
古江選手のスタッツをひもとくと、2023年は60台のラウンドが39回でツアー全体の2位。2024年は40回でツアー全体の1位。2025年もすでに19回を数え、全体4位につけています。
米女子ツアーには「ボギーフリーラウンド数」という指標がありますが、実は古江選手は2023年、2024年と2年連続でこの指標で1位(それぞれ15ラウンド)。
その上で、バーディ数ランキングもトップ10を外していません。ボギーを打たない上にバーディ数も多い。さらに、出場試合数が多い“鉄人”的強さもある。結果、60台のラウンドが増えるのも当たり前という印象さえあります。
なにより、毎年のように強い選手が新たに生まれる(今年の竹田麗央選手のように)米女子ツアーにあって、3年連続でトップの成績を維持しているのはすごいことではないでしょうか。
紹介したものに限らず、多くの指標で上位に食い込む古江選手が、毎年定位置的に130〜140位台と下位にランクしているのが、「ドライバー平均飛距離」。
われわれアマチュアゴルファーは、ついドライバーが飛んだ・飛ばないに一喜一憂してしまいますが、ゴルフにとってドライバーが飛ぶ・飛ばないというのは、スコアを作るうえでは大きな問題にはならない(その代わり、古江選手はフェアウェイキープ率がつねに上位です)。ツアーでも突出した成績を残す古江彩佳選手のゴルフは、そんな大事なことも教えてくれる気がします。
開催中のマイヤーLPGAクラシックでは初日1オーバー「73」(100位タイ)と出遅れ、2023年シーズン開始以降、99ラウンド目の60台とはならなかった古江選手。2日目以降巻き返し、ぜひ今大会で99ラウンド目、そして一気に100ラウンド目の60台を達成してもらいたいですね!