解説/吉田直樹
1978年生まれ。兵庫県出身。幼少期をアメリカで過ごし、有名コーチの指導を受けた経験を持つ。谷原秀人、小祝さくら、イ・ボミ、片山晋呉、上井邦浩などを教えてきた。兵庫県・芦屋で室内練習場「ラ・キンタ」を主宰
地面反力を発生させる体の動かし方
LPSwing POWER SLIDER
LPスイング パワースライダー1万8700円（税込）
スライド式レール
GD 足を乗せるプレートがレール式になっているんですね?
吉田 そうです。だから、左足を乗せてスウィングすると、自動的に地面反力を回転エネルギーに変換できるんですよ。
GD それはスゴい！
吉田 地面反力は、トップで右かかとに体重移動して、切り返した瞬間に左足を強く踏み込んで発生させますが、このときプレートがスライドして左腰が回転します。これこそが、地面反力をスウィングスピードに変換する仕組みそのものなんですよ。
GD なるほど。
吉田 どのタイミングで、どの方向に踏み込むとプレートが素早くスムーズに動くか、いろいろと試してみるといいですよ。
GD ゴルファーによって、地面反力の発生のさせ方が違う?
吉田 そうです。どう動けば効率よく発生するか、使ってみるとすぐにわかります。
【練習法①】左足のトレーニング
左足を乗せて地面反力を受ける
「左足をパワースライダーに乗せて、スライダーをかかと側にセットします。スライダーをつま先側に移動させながらテークバック。トップではつま先側のポジションです。ダウンスウィング以降はかかと側にスライドさせて、インパクト、フィニッシュを迎えます」（吉田・以下同）
左足をかかと側にスライドさせてインパクト！
【練習法②】右足のトレーニング
右足を乗せてカット軌道を修正する
「右足を乗せて、スライダーをつま先側にセットします。スライダーの位置をトップまでつま先側にキープして、右足を後ろに引きながらインパクトします。右サイドにふところができて、体の開きが抑えられるため、アウトサイドイン軌道を修正することができます」
右足を後ろに引きながらインパクトします
体重移動と右足キックを磨き上げる
LPSwing POWER SHIFT PLUS+
LPスイングパワーシフトプラス＋1個 6930円（税込）
滑りにくいシリコンラバー仕上げ
吉田 地面反力を発生させようと左足を踏み込むと、体が起き上がって右ひざが前に出てしまうことがありますね。
GD 確かにそうなりそうです。
吉田 右ひざが前に出ると、地面反力が発生しにくくなるばかりか、右サイドのスペースがなくなって、アウトサイドイン軌道になってしまいます。
GD それは、“地面反力”以前の問題発生ですね。
吉田 そういうゴルファーには、切り返しで左足を蹴りながら、右足を内側に倒す動きを覚えてほしいんです。地面を押すように右足を倒すと、右足でも地面反力を発生させられるんです。
GD さらにスピードアップ！
吉田 これまでのパワーシフトに新しい傾斜面をプラスしたので、この4つの面を順番通りに接地させれば、地面反力をさらに効率よく発生させる体重移動と右足キックを覚えられます。
【練習法③】右足のトレーニング
地面反力を最大化する体重移動と蹴り
「パワーシフトプラス＋の平らな面を上にして、縦長の傾斜面を内側に向けて、右足を乗せます。傾斜面を正しい順番で接地させていくことで、地面反力を発生させるために必要な体重移動や足の蹴りなどを覚えることができます」
右足の蹴りを覚えられますよ
アドレスは両足ともややつま先体重で構え、トップでは右かかとに体重移動する。その後、インパクトで右足を内側に倒して、左足1本でフィニッシュするのがポイント。
左足の動かし方は、ややつま先体重で構え、かかと側の傾斜面を接地させる。ダウンスウィングでは内側の傾斜面を接地させる
スウェイしていちゃ地面反力は生み出せない
右スウェイ防止
バックスウィングで右に体重移動しすぎるゴルファーは、右足の外側を傾斜面に乗せて練習するといい。
右ひざが流れにくくなる
左スウェイ防止
インパクトで左に突っ込んでしまうなら、左足の外側を傾斜面に乗せてスウィングすると効果バツグン。
左足の壁を体感できる
PHOTO／Yujiro Kawatani
THANKS／三甲GCジャパンコース
※週刊ゴルフダイジェスト6月24日号「地面反力を使えたらもっと飛ぶ」より一部抜粋
関連記事はこちら
