▶飛距離の伸びしろは”地面の力”を味方につけること! その方法とは?

解説/吉田直樹
1978年生まれ。兵庫県出身。幼少期をアメリカで過ごし、有名コーチの指導を受けた経験を持つ。谷原秀人、小祝さくら、イ・ボミ、片山晋呉、上井邦浩などを教えてきた。兵庫県・芦屋で室内練習場「ラ・キンタ」を主宰
飛ばしの要素が全部わかる”棒”
LPSwing SLIDE STICK
LPスイングスライドスティックチェックマーク1万3750円(税込)

スライドさせながらスウィングしよう
GD 地面反力を発生させるメカニズムがわかったら、次はスウィング軌道ですね。
吉田 飛距離アップするためには、ボールをインサイドからとらえる必要がありますから。
GD インサイドアタック!
吉田 そのためには、深いトップやハンドファーストのインパクトを覚えてほしいんです。
GD でも、それが難しい……。
吉田 そこで試してほしいのがスライドスティックです。トップを深く回せて、インサイドから下ろすコツがつかめますよ。
GD 使ってみてわかったんですが、黒いスライドグリップがポイントですね。右手をスライドさせながら上げると、自然に右肩が深くまで回ります。
吉田 さらに、右手をスライドさせながら戻すと、自動的にインサイドから下ろせるんですよ。
【練習法④】軌道のトレーニング
右手をスライドさせながらスウィングする
「左手で青いグリップを短く持って、右手で黒いスライドグリップを持ちます。テークバックで右手をスライドさせながらトップまで上げて、ダウンスウィングではスライドグリップを戻しながらスウィングします」
ポイント① 自動的に右肩が深く捻転する
「右手で握った黒のスライドグリップを滑らせながら上げることで、自然に右肩を深く捻転させた理想的なトップになります。肩の回転が不足した浅いトップを解消するにはピッタリです」

右肩を深く捻転できます
ポイント② ハーフウェイダウンで右手は下を向く
「ハーフウェイダウンの位置で、右手のひらが斜め下を向くパームダウンで下ろす感覚です。これで、フェースの開閉も小さくなるため、手を返さなくてもつかまった球を打つことができます」

右手のひらは下をむく。右手が上を向くとフェースが開く
ポイント③ グリップが体に当たらないインパクト
「長く余らせた青グリップが体に当たらないように振ることで、正しいハンドファーストのインパクトがわかります。正しいハンドファーストは、インパクトゾーンを長くする効果もあります」

手首は返さない。手首を返すとグリップが体に当たる

スムーズに振ってみよう
あなたにもきっと地面反力がやってくる
GD 最後は、2つの練習器具を使った練習法ですね。
吉田 パワースライダーで地面反力を発生させて、そのスピードをスライドスティックでさらに強化する合わせワザです。
GD 豪華版ですね。
吉田 この練習で感じてほしいのは、腕を振るスピードではなく、地面反力をスピードに変換させるタイミングです。どのタイミングでどこに力を入れると、より小さなチカラでスピードを上げられるか、クラブを振るよりわかりやすくなりますよ。

スピードアップミッション完了!
【練習法⑤】合わせワザ
2つのアイテムでスピードアップ体験!
「左足をパワースライダーに乗せて、スライドスティックを振る合わせワザです。地面反力をめいっぱい受けながら、ビュンビュン振れる青グリップを握ってスウィングするので、地面反力をスピードに変換していく感覚がつかめますよ」

軽く振れる青グリップを持ち、スライダーはかかと側。つま先側に移動してスウィングしよう
PHOTO/Yujiro Kawatani THANKS/三甲GCジャパンコース
※週刊ゴルフダイジェスト6月24日号「地面反力を使えたらもっと飛ぶ」より一部抜粋