日照時間の長い今の時期、毎年何かしらの世界記録に挑戦がなされ、ギネス記録が生まれたりする。

白夜で一日中、日が沈まない北極圏にあるノルウェーのゴルフ場で行われた(写真はイメージ)
こんなことを可能にするのは白夜で一日中、日が沈まない北極圏にあるノルウェーのロフォーテンリンクスGC(6092ヤード、パー71)だから。2022年に生まれた31時間弱のノンストップゴルフという記録もこのコースで生まれている。
日が沈まない分、やろうと思えばもっとラウンドできるが、体力的に1時間強の記録更新がやっとのようだった。新記録を達成したのは、イギリス・ケンブリッジのクラブプロのアイザック・ローランズさん(25歳)。
「もちろん32時間プレーし続けるから疲れたよ。でもその一方で爽快でもあった」と記録達成直後の言葉をゴルフビジネス誌が伝えている。また、この挑戦には、もう一つの目的があったという。実はローランズさんは10代の頃にリンパ腫にかかり2度の手術を行った。
今ではプロゴルファーとして生活できるようになったのだが、この時に世話になったのが、マクミランがんサポートという団体。そこへの恩返しの意味も含めて、自分がギネス記録を更新するほど健康になったことと、マクミランというがん患者をサポートする団体があることの周知、そしてこの団体の基金集めのためのチャレンジだったということだ。これまでに5000ポンド(約97万5000円)を寄付することができ、今も基金集めが続いている。
ギネス記録は無理にしても、ノルウェーのロフォーテンリンクスの白夜の中で、飽きるほどゴルフをしてみるのも悪くない。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月1日号「バック9」より