女子アマチュアゴルファー日本一を決める「日本女子アマチュアゴルフ選手権」の第3ラウンドが19日、滋賀県の名神八日市CC(6642Y・P72)で行われ、72で回った手塚彩馨が4アンダーで首位タイに浮上。中澤瑠来と山本唯依とともにトップで最終日を迎える。

3日目トップタイに浮上した手塚彩馨(撮影/姉崎正)
148センチと小柄な19歳が30度を越える暑さのなか3バーティ3ボギーで粘りのプレーを見せた。
前半は3バーディ1ボギー。9番ホールでは「ラフからフライヤーで飛び過ぎました」と、2打目をグリーン奥に外し、3メートルオーバーしながらパーでしのいだ。後半も最終18番でピンチに。ティーショットを左のバンカーに打ち込み目玉になり出すだけの状況からなんとかボギーに食い止めた。
「前半はバーディチャンスに多くつけて、取りたいところでとれたんですが、後半はチャンスがあってもカップに蹴られたりという感じでした」

豪快に飛ばす手塚(撮影/姉崎正)
22年から2年間ナショナルチームのメンバーとして活躍。しかし23年のプロテストでは合格には届かなかった。それからスウィングチェンジに取り組み、体が大きくなり飛距離は10Yほど伸びている。
小柄でも戦えることを知っている。150センチの山下美夢有、153センチの古江彩佳、150センチの西村優菜ら、小さくても世界で活躍する選手は多い。
「山下さんも西村さんも私ぐらいの身長で。世界で活躍しているので、私もそういうふうになりたいと思います」
優勝してプロテストファイナルへの切符を手にして、失敗しているプロへの道もまた近づけることができる。
「そこ(トップ)にいるからには明日は攻めるところはせめて、守るところは守って、優勝を目指したいと思います」
21年大会で2位と悔しい想いをしたリベンジとプロへの挑戦権を得るために、明日の最終日、「日本一」を取りに行く。