シグネチャーイベント最終戦となるトラベラーズ選手権で注目されたのはDPワールドツアーで7勝を挙げながらPGAツアーでの勝利がまだないトミー・フリートウッド。応援もむなしくまたも初Vはお預けになった。
画像: PGAツアーでは未勝利ながらもDPワールドツアーでは7勝を誇る34歳のフリートウッド

PGAツアーでは未勝利ながらもDPワールドツアーでは7勝を誇る34歳のフリートウッド

最終日はキーガン・ブラッドリーとの一進一退のシーソーゲームが続き、最終ホールでボギーを叩いて逆転され、2位タイに甘んじたフリートウッド。「今回は勝ちたかった。本当に(優勝に)近づいた気がする。最大のチャンスだったのに。いまは怒りと後悔でふてくされてどこかへ行きたい気分」と語った。

それでも176万ドル(約2億5500万円)を獲得しPGAツアーの生涯獲得賞金は3000万ドル超えの3112万ドル(現行レートで約45億円)。これは未勝利選手のなかでダントツの1位だ。

17年に本格参戦して以来159試合に出場しているフリートウッド。トップ10入りは実に42回を数え、その確率は驚異の26.4パーセント。4試合に1回以上トップ10に入っていることになる。また、2位が6回あるがそのうち2回がメジャー(18年全米オープン&19年全英オープンで両方とも単独2位)での成績。

飛距離はそれほどではないがアイアンの名手で穴のないオールマイティプレーヤー。勝てないのはまさにツアーの七不思議といえるかもしれない。

トラベラーズ選手権では「良いプレーはたくさんあったけれど改善すべき点もあった。反省すべきところを改善し、また優勝を争えるよう努力したい」

ちなみに未勝利選手の生涯獲得賞金がフリートウッドに次いで2位なのがSNSで人気のアン・ビョンフン。2137万ドル(同約31億円)を稼いでいる彼は全米アマで史上最年少の17歳でチャンピオンに輝いた秀才だ。以下3位がデニー・マッカーシーで31億円弱、4位がキャメロン・ヤングで約28億円強。5位のパトリック・ロジャースも26億円を超えている。

ちなみに国内ツアーの生涯獲得賞金1位はツアー94勝の尾崎将司で26億8883万6653円。ロジャースとほぼ同額だがロジャースの賞金は今後も増え続けていく。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月15日号「バック9」より

トミー・フリートウッドに関する記事はこちらから

This article is a sponsored article by
''.