「プロギア」がゴルフを真剣に楽しむゴルファーに向けて展開している「RS Xシリーズ」に、『RS スピードドライバー』がラインナップされました。兄弟モデルとは一線を画し、ゴルファーのヘッドスピードがアップするクラブ作りをしています。ヘッド、シャフト、グリップを軽量化。さらにヘッドをシャロー設計にすることで空力性能を向上させ、“振って飛ばせるドライバー”というコンセプトとのこと。クラブ設計家の松尾好員氏によれば「パワーに自信がない、少し体力が落ちてきたシニアゴルファーが扱いやすい」と言います。兄弟モデルと比較しながら考察してみた。

手にしただけでしなる軽量シャフト

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打および計測ヘッドは10.5度、シャフトは「SPEEDER NX FOR PRGR」でフレックスS。掲載数値はすべて実測値です。

兄弟モデルと比較するとフェース角やライ角がつかまり性能を意識した設定になっている

クラブ長さは45.38インチとやや長いですが、クラブ重量が281.6グラムと軽くなっています。クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントが284万g・㎠に抑えられ、計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが41m/sくらいのゴルファーにとってタイミング良く振りやすくなっています。

ヘッドはオーソドックスな輪郭で、全体的に扁平なシャロー形状です。そして、FP(フェースプログレッション)値が小さめなので、ややグースネック風のイメージで、よりボールをつかまえたい気持ちが伝わってきます。

画像: 【RSスピード】は全体的に丸い形状なのも特徴の一つだ

【RSスピード】は全体的に丸い形状なのも特徴の一つだ

実際に試打したところ、アドレスでは明らかなフックフェース、ライ角が標準的ながらもヘッドのトウ側の高さが高いことで、アップライト感が出ています。さらに小さなFPでボールをつかまえてくれる顔をしています。

試打シャフトはクラブを手にしただけでもたわむくらい非常に軟らかいです。ヘッドスピードが36〜37m/sくらいのゴルファーでも十分扱えそうです。

ここ最近リアルロフト角設定が厳しいものが多い中、表示ロフトよりもやや大きめの設定です。ヘッドスピードがゆっくりなゴルファーでもボールが上がりやすくなっています。またインパクト音が高く爽快感があります。

画像: リアルロフトが11.3度(カタログ値:10.5度)とやや大きいことでボールが上がりやすい

リアルロフトが11.3度(カタログ値:10.5度)とやや大きいことでボールが上がりやすい

ヘッドの慣性モーメントはやや小さめで、特にミスヒットに対してやさしいわけではありません。適度なスピンが入って弾道は安定しており、ストレート系弾道が打ちやすいです。またフェースの反発性能は特に高くはなく一般的に感じます。

クラブ重量が軽く、非力なシニアゴルファーでも振りやすくなっているのが大きな特徴で、軟らかいシャフトでより振りやすいクラブを求める方にいいでしょう。

※週刊ゴルフダイジェスト7月15日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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