
LPGA・カレッジエイト・アドバンスメント・パスウェイ(LCAP)という、学生アマがプロに転向する際の"新ルール"
このプログラムはLPGA・カレッジエイト・アドバンスメント・パスウェイ(LCAP)という名称で、25年-26年の大学シーズンから2年周期でランク付けされ、ファーストクラスの上位10名の選手にはエプソンツアーの27年までの参加資格が与えられる。
ちなみに、このLCAPの資格を得るには以下の基準を満たす必要がある。
『全米大学体育協会(NCAA)に加盟している大学に在籍している』
なお、ここでいう“在籍”とは下記の3項目のいずれかを指す。
①NCAA規定による4シーズンの競技を終了する
②最低2シーズンの試合出場を含め、大学の学業を修了する
③最低2シーズンの試合出場を含め、早期の卒業の意思と理由を文書で提出する
さらに3つの要件を満たす必要がある。
『LCAP申請書を提出する』
『LCAP最終ランキングの発表までアマチュアの状態を維持すること』
『エプソンツアーのその他の会員資格基準をすべて満たすこと』
かねて女子ゴルフ部の大学コーチ陣がこんな懸念を訴えていた。それは多くの若手有力選手がシーズン途中で離脱しプロに転向してしまう問題。ここ何年もこの件に関する解決策をLPGAに求めてきた。現行のルールでは大学生がツアーのQシリーズファイナルに出場するためにはプロ転向が条件。そのためコーチたちは「選手に大学を卒業してブランクなくプロの試合に出られる選択肢」の必要性を訴えてきたのだ。
LPGAも検討を重ね「大学時代に高いレベルのパフォーマンスを発揮した選手をツアーに直接迎え入れるシステムを採用する」との見解を述べた。
エプソンツアーはレギュラーツアー昇格のためのもっとも確実な道筋。以前は上位3名だった昇格者が昨年は15名に増えてチャンスが広がっている。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月29日号「バック9」より