▶残り150ヤードからグリーンオン! 田中元基が明かす“簡単に出せる”フェアウェイバンカー脱出法

解説/田中元基プロ
たなかもとき。2002年生まれ。福岡県出身。沖学園高校を卒業後、2020年にプロ転向。現在は下部ツアーを主戦場として戦うショットが持ち味の期待の若手プロ
【打ち方】コンパクトなスウィングを目指す
GD ダフらないためにスウィングで気をつけることを教えてください。
田中 フェアウェイバンカーのショットに限ったことではないですが、右わきを締めたままバックスウィングをするとトップがコンパクトになりダフリのミスがかなり減ります。
GD 右わきはどこまで締めたまま振りますか?
田中 フィニッシュまで締めておいてください。ですから、バックスウィングもフォローも締めたままです。そうすることで、手先の動きでクラブを振らなくなり体の動きと同調するのでダフリのミスが減ります。
GD 下半身の動きはどうすればいいですか。
田中 もちろん下半身は安定させますが、腰の動きは止めず回転させます。とにかく、小手先の動きで飛ばそうとするとダフるので、腰や胸など体の大きな部分を左右にしっかり回転して振る。そして、わきを締めたまま振り抜くことで手打ちにならずコンパクトに振り抜けるので、ダフリのミスがなくなりグリーンに乗せられる確率が上がります。
打ち方3つのポイント
ポイント① 右わきを締める
右わきを締めた状態でバックスウィングをするとトップがコンパクトになる。右わきが開くとヘッドが想定以上に大きく動いてしまうので、ヘッド軌道がブレやすくダフリの原因につながるので注意。

右わきがポイントです
ポイント② 体とクラブを同調させてテークバック
スウィングの始動で手元でヘッドを動かしてしまうと、手でクラブをコネてあおり打ちなどのダフリの原因につながる。始動でグリップエンドが胴体を指したまま振り上げる意識を持つ。

体の正面をキープ
ポイント③ 腰をしっかり回し体の回転を止めない
手打ちにならないように、下半身もしっかり使って振っていく。そのとき、ダウンスウィングから右足を蹴る動きを入れてしまうとヘッドが下から入りやすいので、ひざの動きはおとなしくさせ、腰を回転させるイメージを持とう。

コンパクトに振っていこう!
【アゴが近い場合】あくまでイチかバチかの方法です!
GD アゴまでの距離が近い場合、少しでも飛距離を出す方法を教えてください。
田中 本当は確実に脱出することをおススメしますが、これは特別ということで。高さを出したいのでフェースを少し開いて、ボール位置も少し左側にセットします。ただ、ボールを上げようとしてあおり打ちは禁物。セットアップだけを少し変えて打ち方は変えません。カットに打つのもありますが、少しでも距離を出してグリーン近くまで運びたいショットなので番手は変えず、フェースを開きボールを左に置くだけでOKです。あくまでこれは、イチかバチかのショットなのでそこは理解しておいてくださいね。

体の真ん中より少し左にボールを置いて、フェースを開くことでいつもより高さを出しやすくする
距離を落ちることを計算しておく
フェースを開いて構えるぶん、想定しているより飛ばなくなることを理解して戦略を立てて狙っていこう。

フェースの開き具合を考慮して距離を決める
PHOTO/Hiroaki Arihara
THANKS/玄海ゴルフクラブ