PGAツアーでの熾烈な使用率争い。アイアン部門ではタイトリストが直近21シーズンで20回の使用率No.1に輝き、その座を独占している。今週、そのNo.1アイアンブランドからNEWアイアンシリーズが登場する。その進化はスコアアップに大きな影響をもたらすという。

「もうロフトだけで距離を合わせる時代じゃないと思う」(鈴木)

今回は新Tシリーズを鈴木プロが2種類のヘッドスピード(40m/s・45m/s:ドライバー想定)で打ち分けてデータを計測、それぞれの違いを検証した。

画像: テストボールはプロV1xを使用。計測器はトラックマン4。試打データはベスト3球の平均値。シャフトはDG120(S)を使用

テストボールはプロV1xを使用。計測器はトラックマン4。試打データはベスト3球の平均値。シャフトはDG120(S)を使用

「アドレスでは微妙な違いはありつつも違和感のない統一性を感じます。でも、実際に打ってみるとそれ以上に明確な違いがあって驚きますね。とくに高さの違いは半端ないです」(鈴木プロ)

おさらいとしてタイトリストが理想とするヘッドスピード別の落下角(45m/s:45〜50度、40m/s:40〜42度)を示しておく。鈴木プロが打ってこの理想値にどこまで肉薄できているかがポイントだ。

「ロフトが立ってくると打ち出しは低くなるものですが、Tシリーズはストロングロフトモデルほど弾道の高さを感じる。高さを出すにはボール初速が必要であることが実感できましたね」と鈴木プロ。もはやロフトや長さだけで番手別飛距離を出す時代は終わっているのだ。

TITLIST T100(7I ロフト角33度)

芯を外しても全く球がよじれない

画像: ドライバー換算でHS40m/sとHS45m/sの力感で試打した「T100アイアン」のデータ

ドライバー換算でHS40m/sとHS45m/sの力感で試打した「T100アイアン」のデータ

番手別の落下角度に注目するとやはり遅めのヘッドスピードでは5Iではボールが上がり切っていない結果に。一方、速めのヘッドスピードでは5Iでも48度と理想の落下角の中央値になった。遅めのHSでも7IまではT100でいけるということが収穫だろう。

TITLIST T150(7I ロフト角32度)

T100より少しだけ前進力があります

画像: ドライバー換算でHS40m/sとHS45m/sの力感で試打した「T150アイアン」のデータ

ドライバー換算でHS40m/sとHS45m/sの力感で試打した「T150アイアン」のデータ

「ボールに推進力を感じます」(鈴木プロ・以下同)。初速はT100に比べ確実にアップしているが最高到達点はロフトなり。球が高くなった! とは言えない。元々十分に高さを出せるプレーヤーがT150を選ぶことでスピンを抑えつつ適正距離を出せるようになるはず。

TITLIST T250(7I ロフト角30.5度)

T100やT150より球が上がるって不思議

画像: ドライバー換算でHS40m/sとHS45m/sの力感で試打した「T250アイアン」のデータ

ドライバー換算でHS40m/sとHS45m/sの力感で試打した「T250アイアン」のデータ

「ロフトが立っているのにT100、T150よりも高さが出るって不思議ですよね!」。注目はヘッドスピード遅めの5I。T150では到達できなかった落下角40度の壁をクリアできていることだ。ロフト設定とヘッドの構造・重心設計による弾道変化の証しだ。

TITLIST T350(7I ロフト角29度)

初速が出ているのにしっかり高弾道

画像: ドライバー換算でHS40m/sとHS45m/sの力感で試打した「T350アイアン」のデータ

ドライバー換算でHS40m/sとHS45m/sの力感で試打した「T350アイアン」のデータ

T350になるとさらにロフトは立っているが高弾道!という最新アイアンの特徴が際立ってくる。遅めのヘッドスピードではさらに理想的に。速めのスピードでは全番手が飛び過ぎとなる領域だ。「これだけ高さとキャリーが出せるなら4IをUT感覚で使いたい」。

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