今年の10月9日(木)~12日(日)に横浜CCで開催されるBaycurrent Classic Presented by LEXUS。日本で唯一開催されるPGAツアーの試合。これから開幕まで随時、大会情報をお届けします。

べイカレント クラシック レクサスの舞台となるのは神奈川県の横浜CC。1960年に開場、1978年日本オープン、2012年日本女子オープンと、これまで数々のビッグトーナメントを開催してきた。

2018年に3度目のナショナルオープンとなる、日本オープン開催が決まると2014年から2年間の全面改修を行った。改修を手がけたのは、2014年に全米オープン&全米女子オープンが開催されたパインハースト・ナンバー2の改修も行った、アメリカのビル・クーアとマスターズ2勝のベン・クレンショー。数々のコース設計、改修を手がけ、当代〝世界一〞の呼び声高い名コンビだ。

改修のコンセプトは、コースが持つ元々のホールの趣を壊さず、かつ戦略性を高めること。既存のレイアウトを最大限に生かしながら、横浜ならではの美しい起伏を利用し〝自然回帰〞したクラシックデザインを採用。ただ難しくするのではなく、それぞれのレベルのゴルファーが楽しめるコース造りを目指した。

フェアウェイは改修前と比べて120〜140%広くなり、アンジュレーションも大きくなった。幅広いフェアウェイは、正確性を欠くプレーヤーには失敗を回避する余地が大きくなり、やさしい印象を与える。上級者には多様な意思決定、クラブ選択の幅が広がり、優れた技術を必要とする機会が増えるという。バンカーは、まるで海の入り江のように美しい縁をしたシェイプに生まれ変わった。しかもグリーン側のバンカーエッジは、ほとんど切り立った断崖のように垂直にカットされている。

グリーンは従来、2グリーンだったものを1グリーン化、グリーンから100ヤード付近まではすべて新しく設計。ほとんどのホールでフェアウェイからストレートにグリーンへと繋がっている。一見、受けグリーンにも見えるが、乗せただけでは傾斜で手前に転がり落ちる。また、グリーン周りのカラーも廃止。グリーン周辺は刈り込まれたスロープで、グリーンを外すとボールは転がり落ちてしまう。日本で唯一のPGAツアーを開催するにふさわしい、まさに〝世界基準〞のトーナメントコースになっている。

画像: 2018年日本オープン同様、西コースで距離の短い2番、3番を使用せず、東コースの17番、18番を10番、11番として使う「トーナメントルーティング」を採用。この2ホールもクーア&クレンショーが改修している

2018年日本オープン同様、西コースで距離の短い2番、3番を使用せず、東コースの17番、18番を10番、11番として使う「トーナメントルーティング」を採用。この2ホールもクーア&クレンショーが改修している

※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月の合併号より

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