PGAツアー使用率No.1をひた走り、世界中のプロが使用する「タイトリスト」の「Tシリーズ」。4機種がラインナップされた中から今回は『T250アイアン』を紹介します。従来は『T200』というモデル名でしたが、その名を一新。さらにマッスルバックのようなルックスに。中空構造が継続採用されたヘッド内部にはタングステンを配し、ミスヒットの強さとボールの上がりやすさを追求したとのことです。クラブ設計家の松尾好員氏と共に前モデルの『T200』と比較しながら分析してみた
画像: 【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/30.5度 ●ライ角/63.0度 ●価格(税込)/17万8200円(#5〜P)※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/30.5度 ●ライ角/63.0度 ●価格(税込)/17万8200円(#5〜P)※すべてメーカー公表値

打感だけでなく打音も良くなった

GD 今回は『タイトリスト T250アイアン』(以下、T250)を前モデルの『T200アイアン』(以下、T200)と比較しながら分析していただきます。タイトリストと言えば昨年発売された「GTシリーズ」はPGAツアーで使用率1位に輝きました。ドライバーが圧倒的な支持を受けていますが、アイアンも11年連続で使用率トップを走っています。

松尾 そうですね。「Tシリーズ」は2019年に初代が登場し、今モデルで4代目になりました。“T”に続く数字が小さくなるにつれて、操作性や打感、大きいロフト設定を追求したいわゆるツアーモデルになっていきます。

GD 従来までは『T200』の名称でしたが、4代目では『T250』に変更されました。名前だけでなくヘッド設計もマッスルバックのような見た目がイメチェンされましたが、データには変化があったのでしょうか?

画像: 同じ中空構造でありながら今モデルはマッスルバックのような見た目になった

同じ中空構造でありながら今モデルはマッスルバックのような見た目になった

松尾 全体的な基本設計が変わったというわけではありません。ロフトも『T200』と同様、7番で30.5度で行き過ぎていないセミストロング設定です。下から打ってもボールが上げられるので狙いと飛びが両立しています。一方でマイナーチェンジをした所もあります。

GD これだけシェアが高いと大幅に手を加える方が難しいとも言えそうですね。どのあたりに変化があったのでしょうか?

松尾 バウンス角が『T200』は0度とまったくありませんでしたが、『T250』は2.4度と増えました。前モデルは試打の際、ダウンブローで捉えた時のヘッドの抜けがいまひとつでしたが、今モデルは改善されていました。
 
とはいえバウンス角が小さい部類なので、横から払ってボールを捉えるスウィングと相性が良いでしょう。

画像: 今モデルはバウンス角が増えて抜けの良さが良くなった

今モデルはバウンス角が増えて抜けの良さが良くなった

GD 前モデルよりも使い手のスウィングタイプの範囲がやや広がったわけですね。他に気になるところはありましたか?

松尾 ヘッドの操作性を判断できるネック軸回りの慣性モーメント(標準値:5500〜5999g・㎠)が『T200』は5552g・㎠と標準的でした。『T250』は5378g・㎠とさらに小さくなっています。よりヘッドコントロールがしやすくなり、自在に打ち分けができるヘッドになりました。

GD 『タイトリスト T250アイアン』はどんなゴルファーにおすすめですか?

松尾 見た目やヘッドデータ以外でいうと、前モデルと同様にフェース素材が軟鉄よりも弾きの良い物が使われているので、硬い打感と高くパチンとする打音が特徴です。しかし前モデルよりもマイルドになっているので、音のフィーリングも改善されたように感じました。

またフェースの長さが少し長くなったことで、安心感が増しました。飛びと狙いを求めつつ、構えた時にプレッシャーを感じることなく、スコアメイクしたい方は試打されても良いと思います。

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