ビギナーを脱したゴルファーの前に立ちはだかるのがスコア100の壁……いわゆる“100切り”を達成するために大切なポイントとは? 今回は中距離を打つ番手「ロングアイアン、ユーティリティ、ショートウッドのどれを選ぶか」をテーマに、東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロに解説してもらおう。
画像: 東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロ

東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロ

アイアンのストロングロフト化が進み、今やアイアンセットも7番からという時代。とくにアマチュアから「ロングアイアンは難しい」と敬遠されがちで、同じ距離を打つならユーティリティ、もしくはショートウッドを入れることが多くなってきたが「この3種のどれを選ぶかって、難易度ではなく本当に好みなんです」と後藤。

「ロングアイアン……一昔前は3、4番がロングアイアンと呼ばれていましたが、今で言うと5番でしょうか。5番アイアンで打つ距離ってユーティリティやショートウッドでも打てますよね。同じ距離を打つなら、クラブが何であろうと本人が打っていて気持ち悪くなければ良い。『3種類の中でどれが好みか』という話になっていくので、別にどちらのほうが良い・悪いってぶっちゃけて言うとないですね」(後藤、以下同)

画像: 「一昔の3番アイアンが今の5番アイアン相当」だと後藤。ロングアイアン、ショートウッド、ユーティリティ。どれを選ぶかは「完全に好み」とのことだ

「一昔の3番アイアンが今の5番アイアン相当」だと後藤。ロングアイアン、ショートウッド、ユーティリティ。どれを選ぶかは「完全に好み」とのことだ

ただし「もちろん難易度の違いはあります」と後藤。とはいえ「ロングアイアンがめちゃくちゃ高難度のクラブというわけでもありません」と続ける。

「ユーティリティなら重心深度が深いぶんロングアイアンよりちょっとボールを上げやすく、ソールが広いから地面を滑りやすいですよね。一方ロングアイアンはある程度ヘッドスピードが求められます。

と言っても、そこまで難易度が高いクラブでもありません。具体的には、7番アイアンを適正な打ち出し角で打てている……ロフトなりに球が上げられるのであれば、全然使えると思います。

なので今100切り目指している方たちでも好みに合えば5番アイアンを使って良いと思います。実際スコア110くらいでも全然打てるゴルファーっていますし、ヘッドスピードが多少足りないだけでまったく使えなくなるクラブでもないですしね。

僕個人としてはユーティリティのほうが100倍難しいですし、レッスンしていてもユーティリティって好き嫌いがめっちゃ分かれて『どうしても嫌なんだよね』という方もそこそこいます。でもそれって同じ距離を打てる別のクラブを選ぶか、練習して使えるようにすれば良いだけで、これはロングアイアンでも同じことが言えます。

ただ今って、アイアンセットに5番、6番アイアンが入っていないこともザラにあって、わざわざ単品で買わなきゃいけないものではあります。それで言うと女性の場合、そもそも『女性向けのロングアイアン』という選択肢が用意されていない場合もありますしね。

加えてユーティリティやフェアウェイウッドと比べて、ロングアイアンって試打できる機会自体なかなかない。だから今は選択肢的に『わざわざ選ばないクラブ』というだけで、ユーティリティ、ショートウッドのほうが良いかと言えばそんなことはない。あくまでこの3種類をフラットに見て、好みで選んでください」

協力/広尾ゴルフインパクト

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