PGAツアーチャンピオンズのサンフォードインターナショナルでジョン・デーリーが1ホールで『19』を叩きツアーワースト記録を更新した。
画像: 1ホールで「19」を記録したジョン・デーリー

1ホールで「19」を記録したジョン・デーリー

件のホールはミネハハCCの12番パー5。デーリーは2打目をペナルティエリアに打ち込むと計7回同じことを繰り返し、18オン1パットの14オーバー『19』をマークした。

しかし彼はクラブを放り投げることなく13番以降もプレー。残り6ホールを1バーディ、1ボギーにまとめ、18オーバーの88で第1ラウンドを終了。『19』を叩いても88にまとめたのはさすが元メジャーチャンプというべきか。

レギュラーツアー時代にも98年にアーノルド・パーマー招待の6番パー5で池に6回打ち込み『18』を叩いているが、今回は自身のワースト記録も更新した。現役時代から数々の逸話を残してきたデーリーだが、れっきとしたメジャーチャンピオン。全米プロと全英オープンを制している。

「メジャー2勝なのにライダーカップに出場したことがないのはオレだけ」と自嘲気味に語る男は最近『俺は飛ばし屋 プロゴルファー・ギル2』に出演し、俳優顔負けの自然な演技が話題になった。

PGAツアーでの1ホールのワースト記録は諸説あるが、トミー・アーマーが『23』を記録したという情報も。しかし、それはツアー制度施行前の話で、近いところでは11年のバレロテキサスオープンでケビン・ナが『16』を叩いたのだが、放送用マイクを装着していたためその全容が中継されてしまったことがあった。

国内ツアーでは06年のアコム・インターナショナルで立山光広が石岡GCの8番パー3で『19』を叩き海外でも話題になった。注目された理由は打数ではなく自身のミスを笑い飛ばしたその態度。

「トーナメントリーダーより自分のほうが記者を多く集めたよ。世界記録か何かだったのかな?」とジョークを飛ばしたのだが、それが「大叩きした後の最善の対処法」と紹介された。

プロとアマの違いは大叩き後に表れる?

●日本最多記録

1ホール19打は87年の東海クラシックで鈴木規夫がアウトのハーフトータルを、誤って9番ホールの欄に書き入れてしまった「42」に次ぐ記録だが、誤記でなく実際に大叩きした、この19打が実質のワースト記録だろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年10月7日号「バック9」より

立山光広が記録した"実質ワースト"

This article is a sponsored article by
''.