“踏み込む”こと以上に“抜重”がポイントです!
クォン教授の解析によれば、杉山プロはダウンスウィングでの地面反力は非常に大きいという。しかし問題は、その反力をスウィングスピードに生かすことができていない点だった。
「杉山プロは男子プロ並みの踏み込みで強い地面反力を生んでいるのですが、そのエネルギーを上に逃がしつつ回転に転換するための“抜重”が遅く、いわば左サイドが詰まり気味だったんです。踏み込むのは切り返しの一瞬だけ。その後は左足をステップアウトするように解放することが重要です」(吉田プロ)
インパクトでは左のつま先が外を向いてしまってOK。「踏ん張らない」ことが大事だ。
「海外のドラコン選手はみんなこうなってます! 私はどうしてもつま先側を踏んでしまうのですが、左かかとでポンと地面を蹴るような感じでいいんですね。これができると自然とクラブも走って、リリースもスムーズになります。球も上がるし、つかまりもよくなって、確実に飛ぶようになってます! いままでのスウィングの意識とガラッと変わりましたが、これならまだまだ飛距離も伸びそうなので、練習します!」(杉山プロ)

左つま先が動くくらい“抜く”ことが大事です(吉田)、海外のドラコン選手はみんなこの動きです!(杉山)
【抜重のイメージ】
切り返しで左足を踏み込んだ直後に、かかとでポンと地面を押すように抜重。飛ばし屋が言う「地面を蹴る」感覚とは、強く踏み込むことではなくこの抜重のイメージなのだ。

切り返しで左足でかかとをポンと踏む
リリースも自然と起こります!
バックスウィングでのコッキングがよくなったことに加え、抜重によってクラブが放り出されていくので、リリースも自然と生じる。フォローの引きずるような悪い動きも勝手に解消された

リリースも自然!
スウィングの感覚がガラッと変わりました!
「バックスウィングは丁寧に上げなきゃって思っていましたが、下半身を使って一気に上げたほうが動きも軌道もよくなるなんて驚きです。自分でも気になっていた問題点が一気に解消して驚いています!」

バックスウィングは素早く!