こんにちは、上原彩子です。今週、LET(欧州女子ツアー)の試合はありませんから、インドから羽田経由で火曜の昼、沖縄に戻ってきました。
インドのDLFG&CCで行われた「ヒーローウーマンズインディアンオープン」のご報告です。初日は77で回り、午前スタートの2日目は終盤にカットラインぎりぎりに。17番・パー4で凡ミスのボギー。ショートアイアンでのセカンドショットをミスしてグリーン右のバンカーに。ショートサイドだったので寄らずピン2mのパットを外してしまいました。18番・パー5では絶対にバーディを取らなければいけない状況に。それでもティーショット、セカンドショットが上手くいき、サードショットを1m弱に付けバーディ。マネジメント通りにプレーできました。これで明日につなげられる! と思いましたね。

インドに駐在している日本人の皆さんが応援にかけつけてくれた。インドでもいちゃりばちょーでー!「昨年知り合った方も、今年お会いした方も。ありがたいです」
カットラインは途中のボードを見ればだいたいわかりますからいつも意識してラウンドします。私、こういう話、よくしていますか(笑)。粘り強いというより、後がない状況に燃えるというか、気合いでクリアしている感じです。でもやっぱり、楽にプレーできたほうが絶対いいですよ(笑)。それに本当は私だって優勝争いの緊張感のなかでプレーしたい。でも、こういう緊張感をたくさん経験することが、優勝争いのときにも生きると信じて頑張っています。3日目は74、最終日にようやくアンダーパーが出て、トータルの結果は34位タイでした。
このコースはインドで一番いいコースかもしれませんね。欧州男子(DPワールドツアー)の試合も行われます。24年に中島啓太くんがこのコースで優勝しました。今週、インドで欧州男子の試合をやるみたいですけど、今年はデリーGCで開催されるようです。
こういった難しいコースは絶対にボギーは出るんですけど、でもバーディが取れるホールもありはするので、そこでしっかりバーディを取って貯金していかないといけません。でも、今回は、ずっと課題のパッティングがイマイチで。流れに乗るためにもパットは大事。勝負したパットでバーディが取れれば気持ち的にも楽になって流れもつかめ、その後も勝負できるようになる。こういうことがゴルフの面白さでもあると思うんです。流れを引き寄せるのも自分だし、流れを切るのも自分。だから自分の精神状態とも上手く駆け引きしながら勇気をもって流れを作っていく。これは、先月のヒューストンでの試合でチャーリー・ハルと回ったときもすごく感じたことです。攻めるときは攻める。パットもしっかり打っていて、残したら気持ち悪い距離の返しのパッティングも入れてきますから。

日本の方の家にお邪魔し、皆でインドの衣装を着てパチリ。「ブロックプリントです。事前に準備していただきました」。長い黒髪の彩子にもぴったり!
お腹を壊しまして……
先週、トップ10に入らないと来週の台湾の試合に出場するのは難しかったんです。だからトップ10に入れるように頑張りたかったですけど……。実は試合前日の夜、お腹が痛くなってしまって。朝昼晩カレーとチャイを調子に乗って食べていたこともよくなかったとは思うんですけど、吐いて下痢も……開幕戦のモロッコでお腹を壊したときよりはましだったんですけれど……けっこう大変でした。ある意味よく予選を通ったと思います。最小限の練習にして、ラウンドだけしてとにかくギリギリまで寝ました。よく考えてみたら、その前に喉が熱くなったんです。それでも気にしないでスパイスを食べていたので、体がびっくりして悲鳴をあげたのかもしれません。自業自得です。でも、そのなかでもなんとか気合いでやり切った。
先週の試合には、インドに駐在されている日本人の方たちがたくさん応援に来てくれました。コースのメンバーの方も多かったです。昨年知り合いになった方もいれば、今年はまた新しい方も来てくださって。お腹の具合を相談もしたら、週末に開いている病院を探してくれたり、宿泊ホテルにドクターがいるか確認してくれたり。本当にありがたかったです。海外では人の温かみをより感じます。

インドでお世話になった方々と。“ナマステ”ポーズ!?皆さんゴルフもかなりの腕前とか……「本当にお世話になりました!」
台湾は、一応ウェイティングはしているので、出場の可能性はゼロではないです。もし出られるようだったらもちろん行こうと思っています。近いし、ご飯も美味しいものがたくさんありますし。でもウェイティングは前日に決まることもあるのでわかりません。その次の中国での大会は、エントリーはしましたけど、どうなるかまだわかりません。
来年への教訓は、「スパイスをとりすぎるな」。これを胸にしまって、今シーズンの最後の大会までしっかり気合いを入れていこうと思います。
写真/本人提供