女子ゴルフの今季国内ツアー第29戦「スタンレーレディスホンダ」初日が10日、静岡県・東名CC(6435ヤード、パー72)で行われ、主催者推薦で出場した渋野日向子は3バーディ、ボギーなしの3アンダー69で回り、首位に4打差28位につけた。野澤真央、神谷そら、河本結、佐久間朱莉、岩井千怜の5人が7アンダー65で首位に並んだ。
画像: スタンレーレディスホンダ初日、トップと4打差3アンダースタートの渋野日向子(撮影/岡沢裕行)

スタンレーレディスホンダ初日、トップと4打差3アンダースタートの渋野日向子(撮影/岡沢裕行)

慣れ親しんだ国内ツアーの雰囲気を感じて「シブコ節」が復活した。アメリカではほとんどないような大ギャラリーがついてくれたことに触れ「アメリカにいると当たり前の景色じゃない。これだけのギャラリーさんに見ていただけるって本当に幸せなことなんで。気が引き締るし緊張するし。やっぱりそういう中でパッティングショートするのはダセーなと思っちゃいますね」と笑い飛ばした。

この日は菅沼菜々、桑木志帆と同組でアウトからスタート。8番で今大会初バーディを奪い、迎えた後半もしっかりスコアを伸ばした。15番パー4は右カラーから10ヤードのアプローチを58度のウェッジでチップインバーディ。18番パー5はピンまで残り64ヤードの第3打を3メートルにつけてバーディフィニッシュを決めた。

「笑顔が多かった? 分かんないですけど、結構真剣にやりました。(同組の)2人がかわいい後輩というか、菅沼は同期だし、すごく回りやすかった。楽しい中で集中はしました」

今季米ツアーでの不振の原因について、リズム、テンポが悪いことをあげていたが、この日は合格の範囲内だったようだ。

「今日はよかったと思う。多少の誤差はありますけど、最近にしてはいいと思いたいです。そう思わないと自分に厳しすぎると思うんで。でも、完ぺき主義にはなりたいけど、それすぎてもいけないなっていう甘い考えって感じです」

今週の米ツアーは中国で開催されるアジアシリーズ第1戦「ビュイックLPGA上海」だが「クローガークイーンシティ選手権」終了後のCMEポイントが104位にとどまり、同97位以内に与えられる出場権を得られなかったため、今大会に主催者推薦で参戦。この日はバーディは3個にとどまったが、ボギーはなしと比較的安定した内容だった。

「ボギーになる要素が少なかった内容ではあるので、どっちかというとバーディを量産したかった方のマインドが強いですね」

攻めのゴルフが渋野の身上。残り2日間も攻撃の手を緩めず、その中で復活への手ごたえをつかみたい。

スタンレーレディスホンダ初日、上位の選手たち

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