こんにちは。SPORTSBOX AI 日本アンバダーの北野達郎です。今週はPGAツアーの「ベイカレント C レクサス」が横浜CCで開催されています。今回は初日の観戦レポートをお伝えします。初日は台風22号の影響で、予定よりスタート時間が2時間早まりましたが、6時45分の開場前からたくさんのギャラリーが並んでいて、ZOZOからベイカレントへ、習志野CCから横浜CCへと、それぞれ大会名や会場名が変わっても、例年通りの盛り上がりでした! 大会初日は午前中が雲空で周辺の木々がかなり揺れる風が強いコンディション。初日のトップは4アンダーが3人というPGAツアーのトーナメントでは比較的珍しい我慢比べの様相でした。
初日に吹き荒れた強風が、選手達を翻弄した
私は3番ホール後方から各選手のスウィングを観察しました。3番ホールは168ヤードでやや打ち下ろしのパー3で、この日のピン位置は手前から27ヤード、右から6ヤードで、2段グリーンの奥です。風は基本的には右後方からの強い風で、時間帯によってフォローになったり横風になったりと、距離感をつかむのが難しく、グリーンに着弾してもオーバーする選手も多かったです。

画像①3番ホール/奥のピンポジションと強風が選手を翻弄した。スコアアベレージは3.141
私はまずアウトスタート1組目の中西選手達の組から観察して、彼らのティーショットの位置、ホールロケーション、そして右後方からの強いフォローという状況を踏まえて、私はティーグラウンドの真ん中やや左側から各選手を観察しました。3番ホールはピンポジションが真ん中寄りの奥だったこともあり、フェード、ストレート、ドロー、各選手それぞれの球筋で打っていたのが印象的でした。
ティーグラウンドの立つ位置で、選手の攻め方が分かる
興味深いことに私の正面に立つ選手は、ほぼピンにストレートか右サイドに打ち出して風にのせる球を打つ選手が多く、正面より左側に立つ選手はグリーン右サイドに打ち出してドローで戻す攻め方、正面より右側に立つ選手はグリーン左サイドからフェードで風とケンカさせてピン方向に曲げていく選手が多かったです。ちなみに、「風にのせる」とは、吹いている風の方向と同じ曲がり方をする球筋を打ち、「風とケンカさせる」とは、吹いている風の方向と逆の曲がり方をする球筋を打つことをいいます。

画像②3番ホールから撮影/ティーグラウンドの立つ位置で、選手の攻め方が分かる
例えば、画像②左のフィンランドの選手サミ・バリマキは、ティーの左側に立ってグリーン右サイドに打ち出し、右からの風にのせてハイドローで戻す攻め方、画像②中央の松山選手はティーのやや左サイドからピンに向かって直線的に打つ攻め方、そして画像②右のコリン・モリカワはティーの真ん中やや右サイドからグリーン左サイドに打ち出して右からの風とケンカさせてフェードで戻す攻め方でした。他にもウェッジで高い球を打つ選手や、逆にアイアンで低いスティンガーショットを打つ選手など、選手によって千差万別の攻め方をしていて興味深かったです。
今大会のスウィング撮影のお勧めスポットは、3番ティーと17番ティー!
そして、選手達の動画撮影が認められている今大会で、個人的にお勧めの撮影スポットは、3番ティー後方と17番ティー正面です。3番ティー後方は、ティーグラウンドからボードまでの距離が比較的短く、選手達の後方からのアイアンショットの撮影に良い位置です。先ほどもご紹介しました各選手のティーグラウンドの立ち位置から球筋の攻め方を見たり、また素振りの際にテークバックや切り返しなど、その選手がどんな事を意識して素振りしているか? などもよく分かります。後方からは、主にクラブの描くスウィング軌道や手の軌道を見ると良いです。

画像③今大会のお勧めスポット 3番ティー後方と17番ティー正面から撮影したアダム・スコット
もう1つのお勧めスポットは17番ティー正面です。こちらはティーグラウンドとギャラリーロープの距離が非常に近く、まさに間近で選手達のスウィングを撮影できます。このホールはドライバーを持つ選手も多く、迫力あるティーショットを間近で観ることができます。正面からは、グリップやボール位置といったアドレスはもちろん、スウィング中の体の左右の動きや、体の回転、そして足を使った上下の地面反力など、選手のフィジカルの部分を見てみると良いでしょう。いずれも通常のチケットでも観れるスポットなのでお勧めです!
今回は「ベイカレント C レクサス」初日の観戦レポートをお伝えしました。有力選手では初日トップと1打差の好スタートを切ったアダム・スコットが良いゴルフをしていましたが、松山選手やモリカワ、シャウフェレなどの巻き返しにも期待したいです! 皆様、観戦マナーを守って是非PGAツアーに足を運んでみて下さい!