米澤蓮「全然違うコース」横浜CCでつかんだ手応えと、PGA挑戦へのリアル

2日目はトータル1アンダーの39位タイ(撮影/有原裕晶)
3日目を終え、39位タイから大きく順位を上げた米澤蓮。上位進出の要因について問われると、本人はドライバーとパットの好調を挙げた。
「この位置に残れたのは、ティーショットがずっと安定していたことと、昨日までパッティングがイマイチだったんですけど、今日はチャンスについたパットが入ってくれたので、そこが良かったと思います」
さらに「フェアウェイも広く使えるので、思い切ってドライバーで打っていけるホールが多いです。今年に入ってドライバーがすごく調子が良いので、自信を持って打てているかなと思います」とドライバーが3日目の流れを作ったことを明かした。
タフなコンディションで光ったマネジメント
午後から雨と風が強くなったコンディションについても、「途中すごかったですね。14番(508Y・パー4)が結構長いんですけど、あそこが一番風が強いときで、2打目が250ヤードぐらい残ってパー5みたいになっちゃったんですけど、いいパーセーブができました」と粘り強いプレーをアピール。「もう雨と風が一番強いときだったんで、右に木があるところまで全然届かないので、左に真っすぐ打って、3打目勝負だなと思っていました」と冷静なマネジメントが功を奏した。
米澤は自分のプランで「ドライバーを持つ」という選択をしたうえで、「13番(337Y・パー4)は刻みました。“打たされている”感じはあんまりなかったです。自分のなかでしっかりマネジメントができていました」と、状況に応じた判断が上手く機能していることを強調した。
また、2024年の『横浜ミナトチャンピオンシップ』を制覇している米澤にとって横浜CCは特別なコースだ。
PGAツアー仕様になった横浜CCの印象を聞くと、「去年優勝したときより、ティーイングエリアの位置はいくつか違いましたし、コースレイアウトもシーズンも違います。同じコースを回っているんですけど、全然違うコースを回っているような感じです。相性はいいと思っていますので、明日もいいプレーができればいいなと思います」とPGAツアーのセッティングの難しさを語った。
そして米澤は現在、PGAツアー挑戦への明確な目標を持っている。

囲み取材を受ける米澤蓮
「去年ZOZOに出させてもらって、『今年はいい経験で終わりたくない』という話をしていて、去年よりも自信を持ってここまで戦ってこられました。自分がPGAツアーを目指すにあたって、何が必要なのかを確認するには、これ以上ない舞台だと思っています」
実際に海外選手のプレーを見た感想としては、「思った通り、結構ドライバーをバンバン打っていて、『曲がったら曲がったでいいや』みたいなタイプの選手が多かったです。予想通りといえば予想通りでした。自分に何か足りないっていうのも、そういうところから感じられました」と、自身の課題を見つけていた。
プロとしての今後については、「何とも言えないです。すぐに『今季は調子がいいから』って言ってPGAツアーに行ってチャレンジできるほど、甘い世界だとは思っていないです。まだまだレベルアップしなきゃいけないところがあるじゃないかというのが、いまの自分自身の評価です」と謙虚に語った。最終日も上位を目指しながら、冷静に自身に必要なものを学ぶ意向を示した。
米澤蓮 3日間のスタッツ
▼1日目
FWキープ率/86.67%
パーオン率/66.67%
平均パット数/1.83
▼2日目
FWキープ率/80.00%
パーオン率/77.78%
平均パット数/1.86
▼3日目
FWキープ率/100%
パーオン率/83.33%
平均パット数/1.53