日本開催のPGAツアー「ベイカレント C レクサス」3日目。降りしきる雨のなか、初日から首位を走るマックス・グレイサーマンがザンダー・シャウフェレに並ばれたものの、トータル12アンダーでトップタイの座をキープした。ツアー未勝利の30歳は、前回の「ZOZOチャンピオンシップ」で準優勝しており、日本との相性は良さそう。実は彼、ロシア語が読めるのだが、そのワケとは?

昨年の『ZOZOチャンピオンシップ』2位のグレイサーマンがトップを死守

画像: 昨年『ZOZOチャンピオンシップ』に続いて好プレーを続けているグレイサーマン(撮影/岡沢裕行)

昨年『ZOZOチャンピオンシップ』に続いて好プレーを続けているグレイサーマン(撮影/岡沢裕行)

昨年に続いて好プレーを続けているグレイサーマンは「日本でプレーするのは大好きです。素晴らしい文化があって、ゴルフに対して敬意を払う人々がいる。きっと日本の方々はゴルフを芸術としてとらえているのでしょう」と我々が喜ぶようなセリフを口にした。

今回の舞台、横浜CCは「アメリカの北東部のコースを彷彿とさせます。たとえば、僕が好きなパインハーストNo.2(全米オープンの舞台)のような雰囲気です。グリーン周りがタイトでリンクスのような感じがあります。独創性が試されるひと味違う試練もあります。年間を通してプレーしてきたコースのなかで、最高のコースの1つかもしれません」の高評価。

アメリカ・ニュージャージー州で生まれ育ったが、両親はともにソ連統治時代のウクライナからアメリカに亡命した後に出会い、グレイサーマンを授かった。だから彼もロシア語を読むことができるというわけ。

20数年前、父・アレックスさんと母・エレインさんは休暇を過ごすため息子をベビーカーに乗せてフロリダのPGAナショナルリゾートを訪れた。

ふと目に入った「ゴルフの無料レッスン」の看板を見て、ゴルフ経験は皆無だったのにレッスンを受けたのが、のちにグレイサーマンがこの道に入るきっかけとなった。

その父は2001年から22年までコロンビア大学で数学科の非常勤教授を務め、現在はポートフォリオ・ストラテジスト(資産運用の専門家)として活躍している。

画像: 明日はツアー9勝のメジャーチャンピオン、ザンダー・シャウフェレとの優勝争い(撮影/岡沢裕行)

明日はツアー9勝のメジャーチャンピオン、ザンダー・シャウフェレとの優勝争い(撮影/岡沢裕行)

時差ボケ、強風や雨の厳しいコンディション。疲労は溜まっているはずだが、ラウンド後は和食を楽しみ、英気を養っているグレイサーマン。

「寿司だけでなく、和牛もいいですね。一昨日はホテルの前からスクーターのような乗り物に乗って両親とキャディ夫婦と一緒に(みなとみらいの)夜景を楽しみながら食事を食べました。あまり目立たないようにね」

明日はツアー9勝のメジャーチャンピオン、ザンダー・シャウフェレとの優勝争い。ツアー参戦54試合目で悲願の初優勝、しかも完全優勝はあるのだろうか?

▼マックス・グレイサーマン・2025シーズン成績
26試合に出場・トップ10/2回
トップ25/9回
ジ・アメリカン・エキスプレス7位タイ
ロケットクラシック2位タイ

撮影/岡沢裕行

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