LIVゴルフは来年に設立5年目を迎える。今後どれだけリーグが存続するかは不透明だが24年の損失金額が明らかになった。
画像: LIVゴルフインベストメント社は24年末までに約40億ドル(約6000億円)の資本注入を実施。赤字を出してもまだまだ資金は潤沢なようだ

LIVゴルフインベストメント社は24年末までに約40億ドル(約6000億円)の資本注入を実施。赤字を出してもまだまだ資金は潤沢なようだ

LIVゴルフの財政面の懸念に関するある事実をジ・アトランティック誌が報じている。記事によると、リーグを運営するLIVゴルフ社が24年に5億9000万ドル(約885億円)の損失を出したというのだ。これによってサウジアラビアの公共投資資金の支援を受ける同サーキットの損失総額はLIVゴルフが22年夏に発足して以来14億ドル(約2100億円)に達したことになる。

しかしジ・アトランティック誌の報道によるとLIVゴルフ社を所有するLIVゴルフインベストメント社は24年末までに約40億ドル(約6000億円)の資本注入を実施したとされており、赤字を出してもまだまだ資金は潤沢なようだ。

LIVゴルフの出現でスター選手の流出を恐れたPGAツアーはシグネチャーイベントの実施や選手の待遇改善に努め、新たな投資を受け規模を拡大してきた。以前盛んに議論されたLIVゴルフとの統合は止まったままだが、LIVにおいては明るい材料もある。

今シーズンからFOXスポーツが放映権を取得して多くの視聴者を獲得。さらに来シーズンの香港大会では、初めてHSBCのタイトル・スポンサーがつくことが発表されるなどLIVの注目度はまだまだ高い。

LIVゴルフの初代CEOで現在はリーグから離れているグレッグ・ノーマンは豪ゴルフダイジェスト誌の最新号のインタビューでLIV時代を振り返った。

「逆風が吹くことは覚悟していたがあれほどとは予想していなかった。しかしリーグを立ち上げたことでPGAツアーがストラテジック・スポーツ・グループと提携するきっかけができ、他のファンドも投資を始めたことでゴルフ界は落ち着きを取り戻した」

ゴルフ界を分断しA級戦犯扱いをされた彼はバッシングのつらさに触れたあと「PGAツアーが賞金総額を引き上げて選手たちが恩恵を受けるのを見て静かに喜んでいる」と、語っている。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年10月28日号「バック9」より

今シーズンのLIVゴルフ

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