元LIVゴルファーが今週開催するPGAツアーのフラッグシップトーナメント、ザ・プレーヤーズ選手権に出場する。これはLIV経験者にとって初めてのことだ。
画像: 元LIVゴルファーでイングランドのローリー・キャンター(世界ランクは42位)

元LIVゴルファーでイングランドのローリー・キャンター(世界ランクは42位)

イングランドのローリー・キャンターは、22年にLIVがスタートしたシーズンにフル出場し、23年と24年は数回スポット参戦した。しかし昨年はDPワールドツアーを中心に活動し、昨季の欧州オープンと今季のバーレーン選手権で優勝。1月のヒーロードバイデザートクラシックでも3位に入り、直近のインベスティック南アフリカオープン選手権でも2位と着々と好成績を積み重ねてきた。

その成果が報われ、世界ランキングでキャリア初のトップ50入り。それだけではメジャーを除くPGAツアーには出場できないが、キャンターはこの1年LIVの試合に出場していないことから第5のメジャーであるザ・プレーヤーズ選手権に招待された。

PGAツアーはLIVに参戦した非会員が最後にLIVでプレーしてから1年が経過するまでツアーへの出場を認めていない。キャンターのLIV最後の試合は24年の2月だった。

LIV会員は全米オープンや全英オープン、ジェネシススコットランドオープンなどには参加が許されているが、メジャー以外のPGAツアーに参加する資格を得たのはキャンターが初めて。この裏にはLIVの財政を担うサウジアラビアの公共投資基金(PIF)とPGAツアーが手を組み男子ゴルフ界統合を目指す交渉が合意の方向に向かっていることを示唆している、という見方もある。

トランプ氏が大統領に就任したことでローリー・マキロイやタイガー・ウッズが交渉の進展を期待。54ホール、ショットガンスタートのスタイルを貫くLIVと、歴史を継承する72ホールでの決着を譲れないPGAツアーが合併するのは難しい。

しかしLIVゴルファーがツアーに参戦する何らかの方策はあるはずだ。キャンターのケースが今後の男子ゴルフ界を左右するかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年3月25日号「バック9」より

PGAツアーとLIVゴルフの関係

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