100ヤード以内のグリーンを狙うショット。そんな状況であれば、誰もがピンを狙うはず。だが、それが大叩きの原因になるとしたら……。そう語るのが週刊ゴルフダイジェストでおなじみの北野正之プロ。週刊ゴルフダイジェスト10月26日号でベストスコアを出したいなら「ピンを狙うな」! と提言している。そのノウハウを「みんゴル」でもご紹介しよう。

「ピンではない場所に安全に狙えるエリアがあります」

ピンを狙わないのがキーワードになるのはわかったが、では、どこを狙えばいいのか?

「グリーンを4分割します。これはセンターが基準ではありません。ピン位置に対して十字のラインを入れてください。そうすると右手前、左奥など、4つのエリアが生まれます。ここから自分が狙うべきエリアを絞っていきます。大前提は4つのエリアのなかで一番広い場所を狙うことです。広いということはグリーンに乗る確率も高くなります。ですから、グリーンを狙うショットはすべて手前という考えは捨ててください。奥を狙う場合もあるということです。
 
誰だってピンそばに打ちたいですが、ゴルフはミスのスポーツですから“ぴったり”に打てることなど稀です。それならば、ミスも想定したうえでマネジメントするのが正解なんです。ピンを狙わないとなれば、どこを狙おうか? そういう発想がマネジメントの基礎になりますし、大叩きしない安全なエリア、スコアがよくなるエリアもわかるようになります」

ピン以外を狙えるようになる4つのステップ

ステップ①
ピン位置に対して十字のラインを入れる

「ピンを中心に十字のラインを入れ、グリーンを4分割。すると左手前、右手前、左奥、右奥と4つのエリアが生まれます。これがターゲットを見極めるベースです。フェアウェイを狙うショットにも応用できます」

ステップ②
十字でできたエリアで最も広い場所を探す

十字で作った4つのエリアの中から最も広い場所を探します。それが一番乗る確率が高いエリアです。ピンが右にあれば、左手前か左奥になるわけです。ピンを狙ってもぴったりに打てる保証はありませんから」

画像: グリーンを4分割にし広いエリアを狙う

グリーンを4分割にし広いエリアを狙う

ステップ③
ハザードや傾斜など危険なエリアを確認

「4つのエリアから狙えるエリアを見つけたらOB、バンカーや池、グリーンの傾斜などを確認します。手前や奥にハザードが絡まないか? ボールが着弾してどう転がるのか? それらを頭にインプットします」

画像: 「OBやハザードだけでなく、風のチェックも大切。風はボールの落ち際で大きく影響しますのでピンフラッグで風向きや強さを確認します。ただ、風のジャッジにセオリーはないため自分の勘を優先しましょう」

「OBやハザードだけでなく、風のチェックも大切。風はボールの落ち際で大きく影響しますのでピンフラッグで風向きや強さを確認します。ただ、風のジャッジにセオリーはないため自分の勘を優先しましょう」

ステップ④
安全なエリアの中心に仮想ピンを立てる

「狙うエリアを決めたらそのセンターに仮想ピンを立てます。これが真のターゲットです。大叩きのツボが回避でき、乗る確率も高い。自分でピンを立てることがマネジメントの極意です。パットにも応用できます」

画像: 仮想ピンを狙う

仮想ピンを狙う

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