【左右に曲がる②】セットアップでカット軌道を抑える
ドライバーが左右に曲がるのは、アマチュアの代表的なミスだが、ほかにもいいお薬があると米田プロは教えてくれた。
「アマチュアが曲がるのはプレッシャーの要素が強いですが、スウィング的にどうなのか? ここも重要です。アマチュアの8割はフェースオープンのカット軌道(アウトサイドイン)です。その結果、大きくスライスし、それを嫌がると手を返して引っかけが出ます。ですので、カット軌道を弱められれば、曲がり幅も小さく抑えられます」
コースでいきなりカット軌道が直せるものなのか?
「厳密に言えば、カット軌道が直るわけではありません。現場でスウィングをいじるのは不可能ですから。根本治療をするならドリルなどで練習するしかありません。ですが、セットアップやアドレスでカット軌道を抑えることは可能です。ひとつはハイティーアップ。いつもより少し高くボールをセットします。
それだけでアッパーブローのイメージが生まれ、クラブが下から、つまりインサイドから入るようになります。もうひとつがクローズスタンスです。クローズに構えると体はやや右を向いた状態になります。そのまま振れば、いつものカット軌道よりインサイドからクラブが下ろしやすくなるわけです。そしてクローズスタンスにはもうひとつメリットがあってトップが深くなります。スウィングが大きくなれば、ほかのミスにも効果があります」
ハイティーアップかクローズスタンスならインサイドから振れる
曲がる原因とは?→「フェースオープンのカット軌道だからです」
「ボールが曲がる原因は大きく2つ。フェースオープンとカット軌道(アウトサイドイン)です。フェースが開くのは打ち急ぎや振り遅れなど、インパクトに間に合わないからです」

インパクトに間に合わない
ワンポイント③ハイティーアップ
インサイドアウトに振り抜きやすい
「ティーを高くするとアッパーブローのイメージで振れます。アッパーブローはインサイドアウト軌道になるので、カット軌道が抑えられるわけです。ボール位置はいつもの場所で構いません」

ティを高くする
ワンポイント④クローズスタンス
トップが深くなりカット軌道が弱まる
「クローズスタンスの場合、スタンス幅を少し狭くすると深いトップが作りやすいです。カット軌道はダウンブローなので、アッパーブロー(インサイドアウト軌道)に振りやすいクローズスタンスは非常に有効です」

スタンス幅を狭くすると体も回りやすい
