2000年に初代が登場してから今年で25年。今回の14代目は「えっ、本当にゼクシオ?」と思わせる大リニューアルを遂げた。果たしてどんな味付けに仕上がっているのか? そして“ゼクシオらしさ”は残っているのか?長年ゼクシオを見続けてきた横田英治がトコトン打って分析した。
画像1: 「えっ、本当にゼクシオ!?」横田英治プロが『ウソでしょ!』と驚いた14代目ゼクシオの大リニューアル! ”スポーティ顔”なのに「勝手に高弾道」【全クラブ徹底試打】

横田英治プロ

96年にプロテストに合格し数々の日本ツアーへ参戦。現在は岸部桃子のコーチングを行いながら会員制ゴルフサロン、「クラブハウス」の代表を務める

画像2: 「えっ、本当にゼクシオ!?」横田英治プロが『ウソでしょ!』と驚いた14代目ゼクシオの大リニューアル! ”スポーティ顔”なのに「勝手に高弾道」【全クラブ徹底試打】

岸部華子プロ

JLPGA公認のティーチングプロ資格を持ち、レッスンを行いながら姉の岸部桃子のキャディとしても活躍

打つ前にゼクシオ14の顔をチェック✓

‶XXIO 14”14代目ゼクシオはよりスッキリ丸顔

画像: ◎試打シャフト/ゼクシオMP1400(S)

◎試打シャフト/ゼクシオMP1400(S)

14代目となる新作はルックスの一新に加え、世界初採用の新素材「VR-チタン」をフェースに採用。強度が高まったことで薄肉化とボディ設計の最適化で高初速を実現した

画像: ◎試打シャフト/SPEEDER NX DST for XXIO(S)

◎試打シャフト/SPEEDER NX DST for XXIO(S)

多くの女子プロも投入し、アスリートも満足できるゼクシオ14+にも「VR-チタン」をフェースに採用。低重心+ハイバック形状によって、低スピンで、力強い球が打てる

「前作よりもターゲットに構えやすい顔だね」(横田)

画像: ‶XXIO 14”14代目ゼクシオはよりスッキリ丸顔

長年ゼクシオを見てきた横田プロが、ヘッドカバーを外した瞬間の第一声が「ウソでしょ!」だった。

「ミラークロームに〝XXIO〞という大胆なロゴがトレードマークだったのに、こんなにスポーティになったとは。ロゴもトウの横にサラッとあるだけ。かなりスタイリッシュになりましたが僕は好印象ですね。僕のようにこれまでのゼクシオを知っている人は驚くかもしれませんが、これからゴルフを始める若者はすんなり受け入れやすいし、既存のユーザーだって〝いつまでも若々しくいた
い〞って願望はあるはず。これってトヨタのクラウンに似ていますね。ゼクシオもクラウンも日本を代表する長年愛されてきたブランドですが、クラウンもスポーティに進化したときは、かなり周囲は驚いた。『こんなのクラウンじゃない』『違和感ありすぎ』とかね。でもふたを開けてみたら大成功を収めた。なので、今回のゼクシオ14も大ヒットする予感がします」

そして、いざ構えてみる「ターゲットへフェースを向けやすい」というのが感想だった。

「ゼクシオ14もゼクシオ14+もスッとターゲットへ構えられるのがいい。ゼクシオというと抜群のつかまり性能がウリですから、極端なフックフェースが印象的でした。もちろんそれが苦手な人用にゼクシオXがありましたが、やはり見た目から〝つかまる!〞という安心感を与える顔でした。でも、ゼクシオ14は極端なフックフェースを抑えてスクエアに構えやすい印象です。実際のフェース角の数値は分かりませんが、もしフェース角が大きくても、それを感じさせない顔に仕上がっています。きっとカチャカチャ(弾道調整機能)が付いたことも大きい。

以前のようにフックフェースに見えなきゃ不安という人はクローズフェースにすればいいし、ライ角もそう。ゼクシオが自分好みに味付けを変えられるのはかなり魅力です。また、ターゲットに構えやすいのは綺麗な丸顔なことも要因でしょう。前作は大MOIを狙ったのか、やや後方にボリュームがあり全体的に〝ボリューミーなヘッド〞という雰囲気でした。それはそれで安心感があるのですが、ゼクシオ14は真円に近い。それもターゲットに向けて構えやすい要因だと思います。ゼクシオ14+はマットブラックなのでより締まって見えます。しっかり叩きにいきたくなる雰囲気が漂っていますね」

今回、横田プロとともに試打してもらった岸部華子プロも「男前ですね」という第一印象だった。「ゼクシオはヘッドスピード40m/s以下のゴルファーにとってはベンチマーク的な存在。なので前作もかなり打ちましたが〝振りやすくて高弾道〞という印象です。つまり、飛距離よりもやさしさ重視。見ためがかなり凛々しくなりましたので飛距離も期待できそう。早く打ちたいです」

ゼクシオ14の2モデルドライバー試打

テスト方法

ボールはスリクソンZスターを使用。計測器はトラックマン4。数値はベスト5球の平均値。横田プロはドライバーのヘッドスピード44m/s、岸部プロは38m/sで打ってもらった

XXIO14ドライバー‶つかまり″と‶快音″はゼクシオらしさ全開

画像: XXIO14ドライバー試打データ

XXIO14ドライバー試打データ

ルックスが一新され、初速性能が上がっても“ゼクシオらしさ”はしっかり残っているという。「つかまりの良さ、スイートエリアの広さはもちろん、音がいいですね。前作より少し締まりましたが、気持ちいい音の余韻は残っています」

XXIO14+ドライバー低スピンの強い球が出るのにやさしい

画像: XXIO14+ドライバー試打データ

XXIO14+ドライバー試打データ

インパクト時の打感はかなり締まっていると横田プロ。「ゼクシオ14に比べて音の余韻は少なめ。その分、フェースに球が乗っている時間が長く感じるのが特徴。ゼクシオのやさしさがありながらアスリートが満足できる一本です」

「初速を見てよ! ゼクシオっぽくない(笑)」(横田)

画像: XXIO14+ドライバー低スピンの強い球が出るのにやさしい

よりスポーティに〝男前〞に生まれ変わったゼクシオ14とゼクシオ14+。実際に打つとゼクシオらしさは健在だった。「ここまで顔がアスリート寄りに変わったから既存のユーザーは不安に思うでしょう。でも打つと〝やっぱりゼクシオ〞でした。多少振り遅れてフェースが右に向きそうでも、自然にフェースが返ってつかまえてくれる。どんなスウィングでもヘッドが勝手に補正してくれて芯に当ててくれる感覚はまさに〝これぞゼクシオ〞です。そして音。やや締まった印象ですが、音の余韻はゼクシオらしさがあります。既存のユーザーに話を聞くと、ゼクシオの〝芯を食ったぞ〜〞と知らせてくれる音が好き、という声をよく聞きます。今作もそれがしっかり耳に入ってくるので気持ちよさは健在。まだゼクシオを知らない人も病みつきになるかもしれませんね。

少し締まった分、ちょっとフェースに吸い付くアスリート好みの打感も備わったのは進化した部分ですね。一方、ゼクシオ14+はかなりアスリート寄りの締まった音。アスリートが安心して振りにいける打感だからこそ、女子プロには好印象でしょう。それでもヘッドがオートマチックにつかまえてくれる味付けにしているのでゼクシオらしさはキープ。アスリートが気持ちよく振れて、やさしくつかまえてくれる、これはスリクソンにはないゼクシオ14+ならではの特徴だと思います」

また、トラックマンでデータを確認すると初速性能の高さに横田プロは驚いた。「適正スピンで高弾道なのは想像通り。驚いたのは初速ですね。先ほど、前作に比べて少し締まった打音になったと言いましたよね。その要因はこの初速性能の高さが影響していると思います。インパクト時に力が分散せず、一点に集中している感じ。それが打音にも影響しているのだと思います。ゼクシオ14+はややハイバック形状ということもあってか、さらにボールへの押し込みが強くて高初速。その分、高さが抑えられるのでアッパーブローで打つ女子プロには最高の一本だと思います。」

岸部プロもゼクシオ14のビッグキャリーに驚いた様子。

「ヘッドが勝手につかまえてくれるので、ヘッドスピード38m/sでも想像以上に球が上がってくれます。ここまでキャリーが出ると安心してティーショットが打てますね。男前になってもゼクシオらしいやさしさは残してある。レディスモデルもありますが、ぜひ女性にもオススメしたいですね。非力でもスライサーでもクラブが自動的に修正してくれるから私の仕事が減るかも(笑)」

試打して分かった!

フェースが自然に返ってきてくれる

ゼクシオの真骨頂でもあるアクティブウイングの効果か、少し振り遅れてもフェースがスクエアに戻ってくることを実感できた

純正シャフトの完成度が高い

2モデルとも、しっかりしなるのにヘッドが暴れないとプロ2人が絶賛。「ゼクシオ14は長いのに安定感がある!」(横田)

弾道調整機能がついたのは大きい

弾道を変えるというより、アドレス時の顔を自分好みに変えられるのがいいと岸部プロ。「あえてオープンにして叩くのもあり!」

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