畑岡奈紗:粘り強さで掴んだ68

2日目は6バーディ2ボギー、通算11アンダーで首位タイの畑岡(写真は25年ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ、撮影/姉崎正)
初日に65をマークして首位に立った畑岡奈紗。この日はスタートの1番ホールで幸先よくバーディを奪うもそれ以降はショットとパットが噛み合わない苦しい展開になった。
「3番、5番で外しちゃいけないところに行ってしまったのでもったいなかった」と、自身のミスを振り返り、「朝から身体の動きが良くなかった」と、本調子ではなかったことを明かしながらも、「コースに出るとしっかり打てたほうだと思います」と、地力でスコアをまとている。
8番のバーディは「なかなかスコアが動かなかったので、いいバーディでした」と流れを引き戻し、後半に4つのバーディを奪い、68でホールアウト。ラウンドを通じて「オーバーパーを打たずにプレーできたのが良かった」と粘りを見せた。
週末に向けた修正点として、ショットでは「切り替えのタイミングで骨盤を意識」し、「しっかり左にシフトすること」が課題だと話した。パッティングについては「打ち切れなかったところがあったので、しっかり打っていきたい」と、首位キープに向けて課題を話した。
申ジエ:経験が活きる勝負強さ

2日目は6バーディ、1ボギー、通算11アンダーで首位タイの申ジエ(写真は25年ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ、撮影/姉崎正)
通算11アンダーで畑岡選手と並び首位タイに躍り出たのは、経験豊富な申ジエだ。この日は67をマークし、安定したゴルフを展開。
申ジエは、この日同組で回った畑岡と山下という自身より若いトップ選手たちとのラウンドを、「始まる前から楽しみにしていました」と語り、その競い合いが自身の集中力を高めたと語った。特に「ラウンド中、彼女たちがなぜ強いのかがわかりました。彼女たちに置いていかれないようにと思ってやっていた結果、この位置にいるんだと思います」と、現在海外ツアーで活躍する2人を交えたハイレベルな戦いが好スコアの要因になったという。
自身のゴルフについては、「今日一日安定していました」と述べ、「スウィングが安定しているので、あまりミスのないゴルフをしているのでボギーが少ないんだと思います」と、ミスの少なさを強調。
また、「風の影響が難しいと感じました」とコースのコンディションに触れつつも、自身のプレーに集中する姿勢を貫いた。「週末にかけて混戦していますが、私は混戦しているほうが好きです。プレッシャーも含めて楽しみたいです」と明日に臨む。
山下美夢有:後半の爆発力とリカバリー

2日目は4バーディ、1ボギー、通算10アンダーで単独3位の山下美夢有(写真は25年NOBUTA GROUP マスターズGC レディース、撮影/姉崎正)
初日首位タイからスタートした山下美夢有は、前半でボギーを先行させ、苦しい滑り出しとなった。
山下は「前半はショットがなかなかチャンスにつかなくて、チャンスについたところでもバーディパットが決まらない流れでした」と、前半の不調を認めた。しかし、後半に入ると得意の粘り強さを発揮し、上位争いに食らいついた。山下は不調のなかでも「ショートゲームでリカバリーできた」ことを評価し、17番のバンカーからのパーセーブを例に挙げ「あのバンカーショットは良い感じに打てたと思います」とポジティブに捉えている。
後半のバーディチャンスを着実にものにし、10番(約1メートル)、14番(約3メートル)、15番(約8メートル)、そして最終18番(約2メートル)とバーディを奪取。最終的には69でホールアウトし、首位と1打差の単独3位で週末を迎える。
自身の課題として「もうちょっとショットを安定させたいな」としつつも、「いい位置で明日も回れるので頑張りたいと思います」と、巻き返しに意欲を見せている。
週末は、日米のトップを経験した実力者たちによるハイレベルな優勝争いが繰り広げられることが期待される。風の影響が残り予測しにくい状況での「バーディ数」が明日の鍵となりそうだ。
【動画】「ただただ素晴らしい」絶賛された山下美夢有の14番セカンドショット【LPGA公式X】
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