ここぞ! という場面でのアプローチミス。チッパーがあれば楽に寄せられるとはよく聞くが、なかなか使いづらい。そもそもチッパーは本当にやさしいのか? 12月2日号の週刊ゴルフダイジェストでは、“キング・オブ・試打”の異名を持つ堀越良和プロに聞いている。みんなのゴルフダイジェストでも紹介しよう!

「実際にチッパーを打ってみたらやさしさにビックリ。アプローチで悩んでいるなら、入れない手はない」(堀越プロ)

堀越プロにパター型とウェッジ型のチッパーを打ってもらった。まず、パター型チッパーの3モデルはどうだっただろうか。

「プロギアの『R35』は構えた感じはパターに近いです。パッティングと同じように打てば、簡単にランニングアプローチができます。また、ウェッジの打ち方でも、打ちやすいです。両方の打ち方ができる万能型のチッパーですね。オデッセイの2本はパター型の典型的なモデルで、『チッパー』はフワッと球が上がってくれて、キャリーした後の転がりがいいですね。キャリーの落としどころのイメージが持ちやすいです。『X-ACT』も同様に寛容性が高いです。沈んだラフや、ウェッジだと難しい薄めのライでも簡単に球を拾ってくれます」

次にウェッジ型の4モデルはどうだろうか。

「『ドルフィンDPW225』は球がよく上がります。加えて、ウェッジのようなスピンも入ります。実用度が高いチッパーですね。ピンの『チッパー』は構えたら他のモデルよりも明らかに見た目がスマート。打ってもやさしさ十分です。プロギアの『R45』は構えたときに包み込んでくれる安心感があります。グリーン周りはもちろん、長めのアプローチもしやすいです。クリーブランドの『スマートソール FULL-FACE TYPE-C』はよくソールが滑ります。ラフからでも球を拾うし、抜けも良い。これからの寒い時期は特に活躍してくれそうですね。実際にチッパーを打ってみた印象は、想像以上にやさしくてビックリしました。あえて、ダフろうとしてみても、ソールが滑るのでダフることのほうが難しい。グリーン周りのアプローチで悩んでいる人は使わない手はないです」

画像: とにかくやさしい

とにかくやさしい

やさしさ重視なら パター型

【プロギア R35】
「パターのように打っても良し、ウェッジのようにも打てる万能型」
●ロフト/ 35度、●総重量/ 548g、●長さ/ 34インチ、●ライ角/ 71度

パッティングのように打てて、パター型のなかではヘッドはコンパクト。ウェッジのようにも打ちやすい。スコアラインも施され、スピンもそこそこ入る。「ロングセラーな理由がわかりますね」と堀越プロも太鼓判を押す。

画像: プロギア R35

プロギア R35

【オデッセイ チッパー】
「柔らかくキャリーしてくれて、スーッとピンに寄ってくれます」
●ロフト/ 37度、●総重量/ 548g、●長さ/ 34.5インチ、●ライ角/ 66度

リーディングエッジが“出っ刃”でFP値が大きく、球を拾いやすいため柔らかいキャリーが出る。キャリー後の転がりも良く、落としどころと転がりのイメージが出しやすい。ソールの形状が2段になっていて、滑りを良くしている。

画像: オデッセイ チッパー

オデッセイ チッパー

【オデッセイ X-ACT】
「少し難しいライでも簡単にアプローチできます」
●ロフト/ 37度、●総重量/ 344g、●長さ/ 34.5インチ、●ライ角/ 70度

グースが効きながらリーディングエッジも出ていて、パターのような構えがしやすく、球も上がりやすい。薄い芝のライや沈んだラフでも、十分にソールが滑るので、あらゆる状況でミスを排除してくれるモデル。

画像: オデッセイ X-ACT

オデッセイ X-ACT

スピンを入れるなら ウェッジ型

【キャスコドルフィン DPW225】
「やさしいのに、球が上がるし、止まる」
●ロフト/ 48 度、●総重量/ 539g、●長さ/ 34 インチ、●ライ角/ 67 度

厚いトップブレードにグースが効いて、構えた瞬間から安心感に包まれる。打ってみても、球が簡単に上がり、スピンで止まってくれる。ロフトがあるのでバンカー越えでも十分に使える。ドルフィンならではのソールの滑りも秀逸。

画像: キャスコドルフィン DPW225

キャスコドルフィン DPW225

【プロギアR45】
「グリーンから離れても使いやすいチッパー」
●ロフト/ 45 度、●総重量/ 485g、●長さ/ 35インチ、●ライ角/ 67.5 度

グース形状とヘッドの大きさがボールを包み込むような安心感をもたらしてくれる。加えて、幅広ソールがやさしさを生み出し、球も上げやすい。グリーンから離れた距離のアプローチでも寛容性が発揮される一本。

画像: プロギアR45

プロギアR45

【ピンChipR(チッパー)】
「やさしさと顔の良さを両立したチッパー
●ロフト/ 38.5度、●総重量/ 484g、●長さ/ 34インチ、●ライ角/ 70度

チッパー特有の重さはあるものの、構えただけではチッパーとは思えないスマートなヘッド形状。寛容性も高く、深いラフや薄芝のライでも効果を発揮。シャープな見た目なので、バッグに“忍ばせておいても”違和感がない。

画像: ピンChipR(チッパー)

ピンChipR(チッパー)

【クリーブランドスマートソール FULL-FACE TYPE-C】
「ラフからでも、打ちやすいチッパー」
●ロフト/ 42度 、●総重量/ 463g、●長さ/ 35インチ、●ライ角/ 66度

チッパーのなかではスマートなソール形状だが、滑りの良さは抜群。良いライはもちろん、特にラフでも球が上がり、クラブの抜けが良い。チッパーでは珍しフルフェースを採用し、オフセンターヒットにも強い。

画像: クリーブランドスマートソール FULL-FACE TYPE-C

クリーブランドスマートソール FULL-FACE TYPE-C

PHOTO/Yasuo Masuda
THANKS/大宮GC

※週刊ゴルフダイジェスト12月2日号「チッパーは本当にやさっしいのか?」より

関連記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.