
【試打クラブスペック】●ロフト角/10.5度 ●ライ角/59.5度 ●ヘッド体積/460cc ●価格(税込)/9万6800円※すべてメーカー公表値
安定したつかまり性能を秘めている
GD 今回はヤマハ「RMX DD-2ドライバー」(以下、DD-2)を分析していただきます。「ヤマハ」のアスリートモデル“RMX”は前作のチタンフェースとは打って変わり、カーボンフェースが採用されました。
松尾 そうですね。前作はボディ、フェースはチタン。クラウン部がカーボンという素材でした。新シリーズではフェース、ボディにカーボンと使用率が増え、昨年発売された“インプレス ドライブスターシリーズ”と同様の素材比率になっています。

写真は昨年発売された「インプレス ドライブスターシリーズ」。カーボンフェースが搭載され話題になった
GD カーボンフェースの認知度で言えば、テーラーメイドの初代「ステルス」から「Qi35」にかけて浸透させた印象です。一方でその間に他メーカーがカーボンフェースを長期的に採用することはありませんでした。そんな一強状態の中、昨年に「ヤマハ」が参入してきて話題になりました。
松尾 はい。カーボンフェースよりもチタンフェースが多い理由として、加工の難しさがあります。分かりやすいところで言えば、メーカーが謳っている“フェースの反発性能の向上”で、カーボンは肉厚をチタンのようにギリギリまで薄くすることが難しいのが現状です。
GD つまり飛距離性能を引き上げることが難しいわけですね。カーボンを使用する目的として多いのが、ヘッドの効率の良い重量配分をするためですよね。
松尾 そうですね。俗に“余剰重量”と呼ばれる物です。ある程度、ヘッド重量の最適解は決まっていてドライバーだと200g前後です。例えばフェースに同一素材を使うよりも、軽くて強度の高いカーボンを使用すれば、他の場所に重い素材を配して重心を深くし、ヘッドの慣性モーメントを高めるといったことができるわけです。
またチタンフェースでシャローフェース(フェースの高さが低い)設計にすると、カーボンフェースより2〜3g程度重いものの、従来よりも軽量にできます。そして反発性能を損なわずに軽量化できるので、一般化されていない側面はここにあるのかなと。
GD では今回の「DD-2」はどんな性能と言えるのでしょうか?
松尾 ヘッドデータの特徴としては、昨年発売された「インプレス ドライブスタータイプD」(以下、タイプD)と似ています。
両モデルで共通しているのが、つかまり性能とミスヒットの強さです。「タイプD」はフックフェースとアップライトなライ角(59.5度)、そしてFP値が小さくつかまり顔になっています。
「DD-2」はスクエアフェース、ライ角は59.0度と、見た目のつかまり感は「タイプD」よりも抑えられているものの、フェース面上の重心がややヒール寄りの軽いドローバイアスで、重心設計によってつかまり性能を強めています。
そしてヘッドの慣性モーメント(標準値:4600〜4799g・㎠)は「タイプD」が5760g・㎠(とても大きい)、「DD-2」が5334g・㎠(大きい)と、どちらも芯を外れたミスヒットに十分強い性能です。

「DD-2」は「タイプD」のようなつかまり顔ではなく、ボールに対して素直に構えやすい癖のない顔になっている。さらにフェース面上の重心がややヒール寄りの軽いドローバイアス設定も特徴のひとつ
GD つまり「DD-2」はつかまり性能にありがちな、アドレスでボールに対して顔が被る要素を薄めた、素直な外観になっているわけですね。
松尾 はい。ツアーモデルらしい見た目が「DD-2」です。もしこのどちらかの購入を検討されている読者がいたら、試打した時の顔の雰囲気で選ばれれば良いと思います。
