今年の『KBCオーガスタ』の最終日の優勝争いで、パッティングだけ“左打ち”というスタイルで注目を集めた石塚祥利。実はパットイップスになったことで左打ちに変えて戦っている。そして左打ちに転向したことでパットの神髄をつかんだという。週刊ゴルフダイジェスト(12月9日号)では、どん底を味わったからこそたどり着けた技術を教えてもらった。我々にも参考になるポイントを「みんゴル」でもご紹介しよう。

【力感】ギュ―――ッと強く握ったままストロークする!

GD まず最初のポイントの「力感」について教えてください。

石塚 わかりやすいように右打ちで説明していきますね。ポイントはグリップをかなりしっかり握ることです。中途半端にならないように120%の気持ちでもいいですけど、大事なのはクラブを支えるだけのように緩くは握っていないんです。緩く握るとインパクトでパンチが入ります。仮に緩く握り続けたとしてもインパクトで当たり負けが起きるのでダメです。

GD 当たり負けするとフェースが開きますよね?

石塚 その通りです。フェースが開いて当たるので右に出やすくなる。それを嫌がって今度はフェースをかぶせる。この繰り返しでストロークはどんどん悪くなっていくんです。それを防ぐために強く握るんですけど、感覚としては誰かにパターを引っ張られても抜けないくらいにしっかり握る感じですかね。その力感のままストロークすることをまずは大切にしています。

GD しっかり握ると力みそうですが。

石塚 力は手だけです。腕や肩はリラックスさせるのがポイントです。そのために僕はストロークの支点として首の少し下の背骨を意識しています。そこを中心にストロークすると腕や肩に力が入らず打てるようになるんです。

石塚プロが気づいた”3つの力感”

気付いた“力感”① “手は120%”“腕は0%”

ヘッドの重さを感じながらストロークをしようとして緩く握ってしまうのは逆効果。インパクトで当たり負けしないようにしっかり握ることで、逆に手の意識が消えて体の大きな筋肉を使えるようになる。

画像: 指が真っ白になるくらい握る

指が真っ白になるくらい握る

実際に打つ際には、ひじを軽く曲げておく
腕をピンと伸ばしていると腕はもちろん肩にも力が入りやすくなる。スムーズなストロークの妨げになりヘッドが動かなくなる。

画像: ひじに余裕を持たせる

ひじに余裕を持たせる

気付いた“力感”② 真っすぐは意識しない!ほんの少し扇状に動く

ヘッドをストレートに動かそうとするから手先で操作する意識が強くなる。ショットと同じで体の回転を重視するとヘッドは自然とボールを包み込むような扇状に動く。

画像: ヘッドは扇状に動く

ヘッドは扇状に動く

気付いた“力感”③ 背筋を使ってストロークする

ストロークの支点を背中側に作ると、手をどう動かそうとか小細工をしにくくなるので、ストロークが安定する。

画像: 背筋を使う

背筋を使う

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